2016年05月07日
トリーター:樋口

世界最小のイカ ヒメイカ

ヒメイカヒメイカ

こんにちは!
みなさん、世界最大のイカってご存知ですか?

たまーにニュースなどに取り上げられますよね?そうです、ダイオウイカです!
ダイオウイカは全長 10mを超えることもある、大きなイカです。
“えのすい”の相模湾大水槽が水深 6.5mですので、それよりももっと大きいということですね。
ちょっと想像がつきません。

対して、世界最小のイカはどうでしょうか。
全長約 2~ 3cmと非常に小さいです。大水槽に敷いてある石ころよりも小さいくらいの大きさです。寿命も非常に短く、約 3か月ほどです。
しかし、小さいながらに興味深い生態をしています。

1. 摂餌の仕方
餌を普通に食べるのではなく、カラストンビを餌の体内に差し込み、内部を溶かして食べます。小さいですが、なんだかエイリアンっぽい食べ方をします。

2. くっつく
イカというと浮遊生活のイメージですが、ヒメイカは胴体部分から粘液物質を分泌して、アマモなどの海草に付着して生活します。浮遊と付着をうまく使い分けています。
アマモにピタッとくっついている姿は非常にかわいいです。

3. 多産
ヒメイカのメスは何度も産卵します。 20~ 60回も産卵することがあるそうで、すごいパワーです。飼育している個体は先日初めて産卵を確認しました。ふ化するまで大切に見守ります!

小さなヒメイカ、展示の機会は稀です。
寿命も約 3か月と短いため、短期の展示となります。
ぜひ、見に来てくださいね!この時期は“えのすい”をご覧になった後、海で遊ぶのがおすすめです!

※ ヒメイカは相模湾ゾーン「相模湾キッズ水槽」となぎさの体験学習館「なぎさずかん」でご覧いただけます。

相模湾ゾーン

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