2016年09月16日
トリーター:戸倉

今週のおすすめ

今週のおすすめ前半は「トリーターが採集して来ました!」がテーマ。
そして後半は 9月 13日から「ナイトワンダーアクアリウム 2016 ~月光に漂う水族館~」PART- 2 がスタートしましたので、新たな見どころの一部を紹介します。

まず、
カブトクラゲ (写真 上)
※写真はイメージです。バックヤードで飼育している個体を撮影しました。
クラゲファンタジーホールで以前より展示しておりましたが、先日、三浦方面で大発生しているところを、トリーターが採集してきましたので、更にバージョンアップしてご覧いただけます。
このカブトクラゲは体の表面に櫛板状の細かい板が 1列に並んでいて、泳ぐために順序よく動かします。そこに光が当たると七色に反射してとてもきれいです。
少々細かいので水槽に貼り付くようにしてご覧ください。

ゴンズイの稚魚


今上陛下のご研究でご覧いただけます。
ゴンズイというと 20cmほどのヒゲを持った群れを作る魚というイメージですが、ここに展示されているゴンズイは、まだまだ 3cmほどの稚魚です。
この子たちも先日トリーターが三浦方面で採集してきました。
展示した当初は 1.5cm位でしたから、これでもだいぶ大きくなりました。
こんなに小さな体でもしっかりとストライプ模様があります。
海中に棲むナマズの仲間、ゴンズイの稚魚をぜひ(かわいいうちに)ご覧ください。

後半は、「ナイトワンダーアクアリウム 2016 ~月光に漂う水族館~」PART- 2ですが、17コンテンツのうち、8コンテンツが PART- 2で追加・リニューアルし、「光」や「輝く」に伴う新たな生物展示が 3か所あります。その内 3つを今週のおすすめとして紹介します。

ヒカリキンメダイ

以前、太平洋のナポレオンフィッシュ(メガネモチノウオ)がいた水槽を改造し、「ヒカリキンメダイ」になりました。
生物の調達や飼育技術向上に向けた研修など、約 3か月前から準備をし、ようやく展示にこぎつけました。極端に光を嫌うため、水槽もバックヤードも真っ暗です。
深海Ⅰでメンダコを展示した時のように小さな窓を開けてありますので、自分の手で窓を覆い、光が入らないようにして覗いてみてください。
一瞬、光の筋が見えると思います。ちなみに光の正体は眼の下にある楕円形の発光器です。その発光器には発光バクテリアが共生していて、その発光器を覆うシャッター状の蓋を開け閉めすることにより点滅をしているように見えます。
というか、その発光器はまるでウルトラ○ン!。

ウミガメの浜辺デッキのライトアップ
月が照らす、命のつながり

※写真はイメージです

ウミガメは夜になると寝ます。それぞれお気に入りの場所で、仲のよいカメ同士で近くに寄り添い水中でじっとしています。
代謝の低い爬虫類の仲間ですから、動かなければ 2時間くらい息を止めることができるのです。現在アオウミガメは 11頭(うち子ガメが 6頭)。
でも、中にはちょっとイタズラなカメがいて、びっくりした子ガメが急に動き出すこともあります。
そんなウミガメたちを観察するウッドデッキが PART- 2では幻想的にライトアップされましたので、のんびりご覧ください。

そして、あなたは魚になる PART-2
~相模湾で魚たちと見る夢~

相模湾大水槽でおこなわれているデジタルアート作品が新しくなりました。「相模湾で魚たちと見る夢」をイメージした作品です。PART- 2では、みなさんが知っている海洋動物が水槽周りの壁面全体に投影されますので、照明に演出された水槽内の魚たちと同時に周りの壁面にもご注目ください。
映像内容は「夢の世界」ですから、次から次へと展開されます。あっという間の 4分間をぜひお楽しみください。

RSS