2017年04月21日
トリーター:鈴木

今週のおすすめ

アカザエビアカザエビ

みなさん、こんにちは。
今週ぜひみなさんにおすすめしたいのは、深海のエビたちです。
見ていただきたい水槽は、クラゲ展示の手前のやや暗い水槽。
暗くてよく見えないし、早くクラゲの展示に行きたい気持ちもとっても分かりますが、1分、いや 30秒間、立ち止まってみてください。
周りが明るいのでより暗く見えてしまいますが、少し立ち止まって見てみると目が慣れて中がよく見えてきます。
実は、この水槽結構たくさんの種類の生き物がいるんですよ。面白いですよ。

その中でも特に目立っている2種類のエビが今週おすすめの、アカザエビとオオコシオリエビです。
どちらも手前の石の隙間などに隠れており、それぞれ間隔を空けて縄張りをつくっています。

ではアカザエビから。
実はかなりの高級エビです(写真/上)。
お店で食べたら一匹 2,000~ 3,000円はします。
体の大きさの比率から考えれば、あの有名なイセエビより高級かもしれません。
はさみ脚が長く、「手長えび」とも呼ばれます。お店のメニューにはこの名前で書いてあることが多いですよ。漁師さんもこの名前で呼んでいます。
岩の間でじっとしていることが多いですが、動くときは、はさみを広げて堂々と動きます。

続いてオオコシオリエビ


オオコシオリエビ

名前のとおり、普段は腰を折ったように腹部を曲げています。
このエビもはさみ脚がとっても長く、オスでは体の長さよりもはさみ脚の方が長くなる程です。手長エビの異名をも持つアカザエビの面子が丸つぶれのような気もしますが、印象としては、こちらの方が手長えびではないかと思うくらいです。
腰を折り曲げているので、より腕の長さが強調され、バランスが悪そう・・ と思うかもしれませんが、はさみを全開に広げるときなども、しっかりとバランスをとっています。

見れば全く形の違う両者ですが、数が多く入っているのがオオコシオリエビ(アカザエビは現在1尾)ですので簡単に分かるかと思います。
ぜひ探してみてください。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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