2017年04月27日
トリーター:植田

きょうが初日です!

今年は、2017年。私が旧江の島水族館に入社してしばらくたった 1987年の 5月におこなった、第 1回目の江の島海岸動物相の調査から 30年が経ちました。
その間に、92年、97年、2002年、07年、そして 12年と 5年おきに同じ調査をくりかえしてきました。その回数は 6回です。最後の回から 5年たった今年は、第 7回目の調査年です。
そしてきょうがその 7回目の調査の初日となったのです。

この調査では、江の島の海岸へ出向き、いわゆる潮間帯を調査場所として、目で種別の判定がおおよそ可能な程度の大きさの動物たちを対象として、その場所に生息していたかどうかを記録することで進めます。
江の島の海岸は、岩場や大小の石が堆積してでできた自然の海岸と、人の手で改修された人工の海岸に大別されます。また、近隣河川の境川からの河川水が広がってくるような内湾の場所や、激しく波が打ち当たる外海の場所もあり、海岸の様相がさまざまに異なっています。
そのような異なる海岸環境の場所を 6か所選んで、そこに生息する動物の顔ぶれを比較することを目的にしています。

きょうははじめに島の南側海岸に広がる磯場に行き、生息する動物の種類を確認しました。その次に、北東側の漁港に行って、コンクリートで覆われた護岸壁で種類を確認しました。
この後、5月にも幾日か調査の日を設定し、残りの 4か所を調査する予定です。調査結果は、毎回論文にまとめ、一般の方へも情報を共有するよう努めております。
因みに過去の調査で最多の種類数を確認したのは、第 4回の調査で 196種が確認されました。さて、今回は何種ほどの動物たちが江の島の海岸に住んでいることでしょうか?

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