2018年02月23日
トリーター:冨永

砂をモニュモニュ

ヒメジヒメジ

カタクチイワシの水槽の底で人知れず砂をモニュモニュしている魚たちがいます。その名は、ヒメジとオジサン。

ヒメジの仲間は下あごにあごひげがあり、これを使って砂の中の餌となる生き物を探します。あまり水中を泳ぎ回らずにいつも下のほうでモニュモニュせっせとあごひげを動かしています。この姿、よ~く観察していると面白いです。ひげは感覚器になっているので何か見つけると口を砂の中に入れてみたり、砂を吹いてみたり、何もなければまたモニュモニュの開始です。

同じヒメジの仲間でも名前がユニークなオジサン。このユニークな名前から一度は聞いたことがある方も多いかも知れませんね。体色は変化しやすいですが、お腹の方が白くて、背中に黒い帯状の模様があるのが特徴です。


オジサン

同じ水槽のヒメジと見分けるのはヒゲの色が分かりやすいのかなと思っています。ヒメジのあごひげはよく目立つ黄色をしています。それに比べてオジサンのひげは淡い黄色です。みなさんぜひ観察してみてください。
ちなみに日本でオジサンと呼ばれていますが、英名ではヒメジの仲間はgoatfishと羊がついています。そういわれてみると、正面顔はヒゲのある羊にみえてきませんか?


みなさんぜひ、ちょっと目線を下に向けて、砂の上を一生懸命モニュモニュしている魚たちを探してみてください!


カタクチイワシ

相模湾ゾーン

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