2019年03月10日
トリーター:富田

相手思い

みなさんこんにちは!
春は暖かくて好きですが、だんだんと花粉症が辛くなってきました...

さて、今日はペンギンたちのちょっとほっこりする行動を紹介します。

朝のペンギン舎掃除の時、床などをこするためにたわしを使用しているのですが、「グット」がそのたわしを持って行ってしまうことがよくあります。お気に入りの場所まで持って行き、仲良しの「コハク」との快適な巣を作るための巣材としているのです。

普段えのすいでは箱の中に人工芝を敷いて巣にしているのですが、掃除中は毎回グットにたわしを持って行かれては大変なので、切った人工芝をいくつか与えて、それを集められるようにしています。たまに他のペンギンにとられながらも繰り返し巣の場所まで運んでいきます。

野生のペンギンたちも同じように巣材になる植物や海草を運び、器用に巣を作ります。


そんな努力の甲斐があってか、先日コハクは卵を産みました!(ただ、残念ながら巣ではない所でしたが)ラッキーなことに産む瞬間を見ることができ、一緒に見ていたトリーターと共に思わず力が入りました!!

そしてもう一羽「セサミ」です。実はセサミと仲良しのハクが産卵し、私たちはその卵の重さを量って印を付けるためにバックヤードに持って行きました。少し経ってから巣を覗いてみると...

えー?! なんか抱いてる!!


これはプールに入れていたボールのおもちゃなのですが、なんとセサミが巣におもちゃを持ち帰り、ハクがお腹の下で温めていたのです!




セサミも巣材として持ち帰ったと思われますが、産卵直後のハクにはちょうどいい卵の代わりになっていました。
それぞれのペンギンたちの相手思いな行動に、ほっこりしてしまいました。

ペンギン・アザラシ

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