2019年04月24日
トリーター:倉形

日々成長する3兄妹「カシワ・オモチ・サクラ」

コツメカワウソ「ミサキ・ヨモギ」の子どもが誕生してから早 4か月が経ちました。
誕生して約 1か月が経過したころ、初めて体重測定をおこなうことができました。この時、子 3頭の平均体重が 330gで、現在では 3頭の平均体重は 1550gまでになり、測定ができてから約 3か月で約 4.7倍まで体重が増加しました。

毎朝、1回目のごはん( 1日 3回ごはんタイム)が終了後、少し休憩をしてから子の体重測定を行っています。もちろん両親も週 1回月曜日に体重測定をおこなっています。

子の成長ぶりは、体重の増加だけではありません。動作やごはんの食べる量などもかなり変化が見られます。現在では、子 3頭とも離乳ができているので、両親と同じアジの切身(当館では 3枚おろしで背骨部分と皮を剥いだもの)を基本的に与え、おやつ程度にキャットフードを与えています。

親子一緒にごはんを与えていると先にごはんが終了した子が、特に「ミサキ」が食べている切身を狙って横取りしようとして「ミサキ」に怒られたり、喧嘩になったりすることがあります。
「ヨモギ」はどちらかというと子がまだ切身を食べ始めたころは、目の前にわざと切身を落とし与えていましたが、現在では子が目の前にいたとしても、よほど子が鳴き叫んだりした際は与えてしまうかもしれませんが、それ以外の状況ならばたとえ目の前にいる子に対しても、素知らぬ顔で「ヨモギ」は食べてしまいます。
その時の子たちのようすを見ている私としては、もう少しあげたいという気持ちになりますが、やはり健康管理をする上でごはんを与える量をコントロールすることがとても大切なことなので、ここは心を鬼にして与えることはありませが・・・。

また、子が単独でおもちゃで遊んでいる最中などを観察していると、その遊び方もなかなか試行錯誤しながら遊んでいます。例えば、おもちゃをプールに持ち込んで擬岩のすき間に入れてみたり、かじったり、咥えながら泳いだりしています。
それから、最近は三兄妹でもかなり激しく陸場や水中または巣穴の中でじゃれ合ったりしています。

これからもこの 3頭の子どもたちの成長過程を観察することで、まだまだ未知のコツメカワウソたちの生態も分かってくるかと思います。
みなさんも子どもたちの日々の成長を見に来てください。

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