2019年06月29日
トリーター:鈴木

今年もたくさん生まれています

オスが世話をしている卵が入った貝殻(オスは貝殻の中の奥深くにいます)。 貝殻についたゴマみたいなものが孵化した稚魚です。オスが世話をしている卵が入った貝殻(オスは貝殻の中の奥深くにいます)。 貝殻についたゴマみたいなものが孵化した稚魚です。

こんにちは、鈴木です。
前回の日誌( 2019/05/21 令和元年生まれのフウセンウオの赤ちゃん誕生 )で、現在展示中のフウセンウオたち(2017年えのすい生まれの2歳)が3月ごろより昨年に続き産卵期を迎え、その卵の孵化が令和元年の5月より始まっているとお話ししましたが、実はその後の孵化率がいまいちで、発生しないまま卵が腐ってしまう状態が続いておりました。

やはり、3世代目になると遺伝的にうまくいかないのか・・などといろいろと考えを巡らせておりましたが、先週くらいの朝、卵を飼育している水槽を見てみると、ゴマ粒のような赤ちゃんがたくさん孵化しているではありませんか。
ほっとした瞬間でした。

どうやら、卵が入った貝殻とそれを世話するオスごと展示水槽から裏に隔離していたものが孵化したようでした。オスがうまく卵の世話をやってくれたようです。

昨年の卵はほとんど回収して人工的に孵化させましたが、今年は子育てに慣れてきたからなのか、きちんと貝殻の中で卵の面倒を見ているオスが多い・・と前回の日誌でも触れましたが、やはりその賜物なのでしょうか。
とにかく、オスにはお疲れ様と言いたいですね。

ここからは我々トリーターの腕の見せ所です。
今年もたくさんの赤ちゃんを元気よく育てられるよう引き続き頑張っていきたいと思います。

太平洋

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