2019年08月16日
トリーター:鈴木

今週のおすすめ

フウセンウオフウセンウオ

こんにちは、鈴木です。
今週私からは二つおすすめさせていただきます。

一つめはすでにお馴染みかも知れませんが、冷たい海のアイドルことフウセンウオです。

実は最近、今までのフウセンウオたちを新たなフウセンウオに入れ替えました。
新たに水槽にデビューをしたフウセンウオたちは、入れ替える前のフウセンウオ( 2017年えのすい生まれ)を親に持つ、水族館生まれ飼育下 3世のフウセンウオです。
2018年 4~ 6月に複数のメスがこの水槽で産卵し、同年 6~ 8月にふ化した 1歳( 2019年 8月 現在)のフウセンウオたちです(以前に同水槽の小ケース内で展示していた世代です)。
まだ体色は鮮やかですが、あと半年くらい経つと、おそらく貫禄ある色と形になってくると思いますので、鮮やかな姿をご覧になりたい方はどうぞお早めにお越しください。
さらに、バックヤードでは令和生まれのフウセンウオも着々と成長しているので、これも近いうちにお披露目できればと考えております。

二つめはハリセンボンです。
この名前を聞くと、我々トリーターは二種の生物を思い浮かべます。
一種は、トゲトゲのかわいいフグ、もう一種はトゲトゲのかわいいカニです。
今回は後者です。

このハリセンボンは底曳網などで採集される深海性の小型のカニで、成長しても甲羅は 1.5cm程度です。名前の通り、トゲトゲした体が特徴です。
フグの方のハリセンボンとは違い、こちらは針というよりは棘といった感じです。
ちなみにフグのハリセンボンの針は 300本程度ですが、このカニの針(棘)は 1000本くらいあるかもしれませんね・・。数えたことはありませんが。
タカアシガニと同じクモガニ類というグループに属しており、水槽でも蜘蛛のようにレイアウトのヤギ類にしがみ付いています。

このハリセンボンは、“えのすい”のどこにいるかというと、深海Ⅰ水槽の小ケースの中です。
しかも、このケースには前述した同じグループのタカアシガニの稚ガニもいるんですが、この 2種、実は小さい時はとってもよく似ています(写真参照)。
脚を含め全体的に小さい方がハリセンボンですのでお間違いなく。


左:ハリセンボン 右:タカアシガニ稚ガニ



ハリセンボン

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