三陸沖の深海生物の公開をはじめました。
現在公開中の「三陸沖の深海生物」は、JAMSTECが主催する「ハガキにかこう海洋の夢コンテスト」入賞者乗船体験にて採集されました。
2019年夏の8月9日~12日の4日間、岩手県宮古沖でJAMSTECが主催する「ハガキにかこう海洋の夢コンテスト」入賞者乗船体験が行われました。
コンテスト入賞者と東北地区で選出された子どもたち9名と保護者のみなさん9名(計18名)で、三陸沖水深300~500mの海底の調査を行いました。海底には、一面を覆うクモヒトデの仲間が広がり、ところどころには水産魚種のキンキの名で知られる“キチジ”やイラコアナゴやフジクジラの仲間と思われる深海ザメを観ることができました。
海底には生物が多く、三陸の海の栄養分の多さを感じました。
また、海底に埋もれたり、海中を漂うポリ袋や冷凍食品の袋、缶コーヒーの空き缶なども観られました。
クモヒトデの仲間やゲンゲの仲間、ヤマトコブシカジカや一風変わったヒトデの仲間が無人探査機KM-ROVによって採集されました。
※採集された深海生物たちは、船上で入賞者のみなさんと一緒に観察しました。
今回、深海Ⅰでは私たちが観た三陸沖の海底を再現しました。
多くのクモヒトデ、ヤマトコブシカジカ、サケビクニン、刺激を受けると発光するカンテンナマコ科の仲間などを公開し、紹介しています。
種が確定できていない生物たちについては、現在専門家の方に同定を依頼しております。