二十四節気の「大寒」を過ぎ、寒さがさらに厳しくなりました。
一年でもっとも寒い時期ですので、これからは少しずつ暖かい日が増えてくることを願うばかりです。
さて、年末年始の宿題といえば・・・書き初めですよね。
新年を迎えて、新たな一年の抱負や目標を書く正月行事のひとつです。
今年は私にとって、新江ノ島水族館で迎える初めての新年でしたので、水族館の生き物を漢字で書くことに挑戦してみました。
今回ご紹介するのは、この 3つの生き物たちです。
この漢字の生き物はなんでしょう。
ヒントは、「“えのすい”」で暮らしている生き物」です。
獺・水豚・人鳥
みなさん分かりますか??
それでは左から順番に答え合わせです。
まずはこちら!
コツメカワウソの「ミサキ」と「ヨモギ」
「獺」・・・正解は、私が担当している「カワウソ」です。
(川獺と表記することもあります。)
カワウソはかつて、キツネやタヌキのように人間を化かして驚かす、恐ろしい生き物といわれ、そこから「川に棲む恐ろしい生き物」→「川恐」→「カワヲソ」→「カワウソ」と変化したそうです。
「獺祭(だっさい)」という日本酒をご存知の方も多いかもしれませんが、これはカワウソが餌の魚をすぐに食べず、岩場の上などに持ち運んで並べるようすがまるで祭りをしているように見えることに由来しています。
続いてはこちら!
カピバラの「ヒナタ」と樋口トリーター
「水豚」・・・正解は「カピバラ」です。
こちらは 2020年、今年の干支であるネズミの仲間。
和名は鬼天竺鼠(オニテンジクネズミ)といい、世界最大のげっ歯類です。
豚と書くのに、ネズミの仲間・・・不思議ですね。
そして最後は・・・
フンボルトペンギン「テン」と城戸トリーター
「人鳥」・・・正解は「ペンギン」です。
(企鵝、片吟と表記することもあります。)
「人鳥(じんちょう)」は、文字通り、二足で歩く姿が人に似ていることから名付けられたものです。
ちなみに、「企鵝(きが)」は、企(爪先立つの意味)鵝(ガチョウ)、「片吟(ぺんぎん)」は、ペン-ギンの音に漢字をそのまま当てたものに由来するそうです。
城戸トリーターとテン。この写真がまさに「人」と「鳥」、そんな一枚ですね。
みなさんはいくつ分かりましたか。
日常生活ではなかなか目にしたり、聞いたりしない漢字でしたよね。
由来については、諸説あるお話の中からご紹介させていただきました。
次回も、また違う生き物の漢字をご紹介したいと思います。
お楽しみに!!