2020年08月11日
トリーター:加登岡

続々誕生

私の担当生物にちょっとしたベビーラッシュ?です。
新着生物でもご紹介したのですが、当館で飼育中のイヌザメの卵がふ化しています。
現在展示している赤ちゃんは3月23日に産卵した卵から7月24日にふ化しました。
だいたい4か月ほどでふ化します。

当館では卵生のサメの繁殖はトラザメ以来、ひさしぶりとなります。また、イヌザメとしては初めての繁殖です。今までには、卵を購入してふ化したことはあったようですが、当館で飼育している親が交尾して、産卵、ふ化までが初めてなのです。

トラザメは10か月ほどでふ化します。ただ、水温の影響でふ化のスピードが変わるらしく、13℃で飼育しているときにこれくらいの期間でふ化するようです。
イヌザメはというと水温 25℃で飼育していました。
サメ水槽にいる親ザメたちはポコポコ産卵します。しかし、その全ての卵が発生するわけではなく、1か月くらいの間で発生がみられない場合は、卵の中の卵黄が崩れて腐ってしまいます。

現在、バックヤードでは3月30日に産卵した卵から、8月5日に 2匹ふ化しました。
餌のコマセやアジとイカの小さい切り身をモリモリ食べてくれます。
ピンセットで口の近くまで持っていくと、スッと吸い込んで食べてくれます。
匂いに反応して、探し出す姿もかわいらしいです。


白黒はっきり色が出ているのは赤ちゃんの時だけですので、おとなになるにつれて色は灰色になっていきます。お見逃しが無いように。


そして、バックヤードには卵の中ですくすく成長中の個体が 1匹います。
孵化まで油断はできませんが、うまくふ化してくれればいいなと思っています。

太平洋

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