2020年09月09日
トリーター:藤田

ウツボ好きトリーターのウツボの話 2

相模湾大水槽の丸窓から見たウツボ相模湾大水槽の丸窓から見たウツボ

みなさんこんにちは。
いつの間にか8月が終わって9月になっていました。
少し涼しい日とまだまだ暑い日がありますが、引き続き体調管理にはしっかり気をつけなければいけないなと思います。

さて、前回のトリーター日誌で、「ウツボのお話をシリーズ化したいなとたくらんでいます」と書きましたが、快くOKをもらえました!
というわけで、しばしウツボのお話にお付き合いくださいませ。

ウツボは普段は岩の隙間などでじっとしていることが多い魚です。
そのウツボたちがいつもいる場所は、なんとなく個体ごとにお気に入りの巣穴があって、餌を探して動き回る夜間や、ペアを作る繁殖期を除いてあまり動かないものなのかと思っていました。
ですが、実は意外とそうでもないようです。
これは私が学生時代にフィールド調査で観察していたウツボの話ですが、ウツボは特定の場所にとどまっているとは限らず、かなり動き回っているようでした。

アカシマシラヒゲエビやオトヒメエビなどのクリーナー生物のいる場所、イカの産卵ポイントになっている場所、U字溝などの頑丈な人工物のある場所など、さまざまな地点で調査日ごとに別個体のウツボが観察されることが多かったです。
また、台風などの影響で海底地形に変化があった場合もウツボの分布に変化がありました。

ちなみにウツボの個体識別は顔の模様の違いでおこないました。




フィールドで観察されたウツボ

こんな感じでウツボの顔にはかなり個体差があります。
もちろん“えのすい”のウツボたちも同様に、個体ごとに顔の模様が異なります。

“えのすい”での生活が長いベテランのウツボたちは、日中は大水槽の底で休んでいることがほとんどです。
対して、まだ若いウツボは外からはほとんど見えないような場所によく隠れています。

大水槽の中でのウツボたちの行動にはどのようなものがあるのか、これからも観察を続けたいと思います。

みなさんもさまざまな角度からウツボをじっくり観察してみてください!

[2020/07/17 ウツボ好きトリーターのウツボの話]

相模湾ゾーン

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