題名の通り、相模湾ゾーンの出会いの海がガラッと変わりました。
ちなみに出会いの海は水族館に入って最初に目にする水槽、波が打ちつける水槽のことです。
何が変わったかといいますと、外観は全く変わっていませんが、生き物がほぼまるっと変わりました。
以前はカンパチ、ブリ、イシダイ、ギンガメアジなどの大きい魚が中心で、波に向かって力強く泳ぐ魚たちのようすを見ることが出来ました。
ブリ
ギンガメアジ
そして今回はクサフグを中心として、ヒイラギ、カゴカキダイなどの他に、無脊椎動物のイシダタミヤドカリやアカヒトデ、よーく見るとタッチプールでお馴染みのタツナミガイなんかもいます。他にもチョウチョウウオも隠れています。
ヒイラギ
クサフグの幼魚
さて、どうしていきなりこんなに変わったのかといいますと、出会いの海をもっと江の島の海に近い環境の展示にしたいということから端を発しました。
カゴカキダイ、チダイは前からいましたが、ほかの生物はほぼ全部、私たちが近くの海に釣りや素潜りに行き、採ってきました。
クサフグもヒイラギも他の水槽で飼っていることは多々ありましたが、なかなか残りにくかったそうです。ですが、展示替えから2週間近くたった現在は比較的安定しているように思えます。
なるべく本物に近くなるように生き物を選んでいますが、まだまだ手探り状態で、今入れている生き物のようすを見て、足していきたい種を考えて、少しずつアップデートしていければなと考えています。
江の島周辺ではある時期となると、クサフグたちが産卵のために集まります。私はその光景を今年初めて見たのですが、なんだか神秘的で生き物の力強さを感じました。
自然でのクサフグたちの産卵する姿にはまだまだ程遠いですが、今いるクサフグたちも大きくなって、そんな姿を見てもらえたらなと思います。
日々移ろっていく出会いの海のようす、ぜひ注目してみてください。