2020年12月23日
トリーター:加登岡

展示更新情報!

みなさんこんにちは。
今月も「展示更新情報!」をお届けしたいと思います!!

今回は「皇室ご一家の生物学ご研究」にて、ちょこちょこと展示の更新をしたのでご紹介いたします。

ホシマダラハゼ
ハゼ亜目カワアナゴ科
学名:Ophioara porcephala


日本では沖縄に生息しており、最重量になるハゼの仲間です。
上皇陛下は1974年に発行された魚類学雑誌に「ホシマダラハゼ(新称) Ophiocara porocephala とタメトモハゼ Ophieleotris aporos について」という論文を発表されています。
本論文ではホシマダラハゼとタメトモハゼについて、それまでタメトモハゼの属名は Ophiocara とされていましたが、本論文により Ophieleotris とし、 Ophiocara をホシマダラハゼ属と改称されました。また、本稿にてホシマダラハゼという和名を提唱されました。

上皇陛下はこの 2種の間に属が異なるほどの違いがあることを示されています。
このたびタメトモハゼと一緒に展示していますので、2種の違いを観察してみてください。

※現在のタメトモハゼの学名はGiuris sp.となっております。


ビッグスポットミニダーツフィッシュ
ハゼ亜目オオメワラスボ科
学名:Aioliops megastigma

“えのすい”では初めての展示となります。
インドネシアやオーストラリア北部に生息しているハゼの仲間です。
水深の浅い2~ 10mに生息し、水中をホバリングしています。
水槽では夜になると砂の上にいたり、サンゴの間に隠れています。
体が非常に小さく、最大でも体長 cmほどしかありません。
小さい塊になって、水中を漂う姿をご覧ください。


論文・文献

当館では上皇陛下のご研究成果である論文や文献の展示を行っております。今回は数多くある論文や文献の中から、展示生物と関わるものを厳選し、簡単なミニ解説を添えて展示しました。
個人的にはここに一番時間をかけています。論文一つ一つを読み、内容を理解し、まとめなくてはなりませんでした。また、展示スペースの問題で文字数にも多くすることができず、簡潔にまとめなくてはなりませんでした。館長の力をお借りして形にしたものです。生物ではありませんがぜひご一読ください。

皇室ご一家の生物学ご研究

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