クリサオラ・ラクテア、ようやく成長し、無事展示を開始しました。
2019年に偶然的に 1個体だけ育ち、ただあまりベストではなかったので、静かに展示に出した以来です。今回は自信をもって出しています。なぜなら、やっと、このクラゲを理解して飼育できるようになったからです。
海外もののクラゲは、やはり理解するのに時間がかかります。海の環境が日本とは違うので、想像が追いつきません。
基本的な飼育の仕方は、ポリプをもらった相手に聞きますし、何となくは調べます。ただ、それでもうまくいかないことは多々あります。
特に、クラゲを得られるかどうか。みなさんにお見せするには、やはりクラゲにしなければ。
このラクテア、ポリプも状態良し、出てきたエフィラも状態良し、ただ 1か月たっても 2か月たっても育ちません。それの繰り返しでした。
いろいろ試行錯誤した結果、ようやく何がよくなかったのかわかりました。かなり振り回されたので、勝手に気難しい女王、ラクテアと称しました。でも、ちゃんと女王を理解してあげられたので、女王は心を開いてくれたようにすくすくと育ち始めました。今までの苦労がいったい何だったんだろうと思うくらいにぐんぐんと順調に大きくなっています。
壁にぶつかったとき、私はいつも、えのすいクラゲレジェンドSさんの言葉を思い出します。「海に習いなさい。」海が答えを教えてくれる。だって、そこにいるんだから。その生き物を理解するのに、その生き物がすむ環境を理解しなければなりません。そして、それから“えのすい”の環境に合わせていく。これからも頑張ります。
ラクテアと合わせて、円柱水槽にビゼンクラゲが登場しています。初めてうまくたくさん育ちました。たくさんいて、とてもかわいいです。ぜひご覧ください。