2021年05月10日
トリーター:小形

月1の肝試し

今日は過去にも何度か書かれている当直業務についてのお話です!
私たちトリーターには、月に1度、朝まで水族館に残り、夜の間に動物たちに異変が起きていないか、水槽がトラブルを起こしていないか、などを確認する当直業務があります。

大きなトラブルは起きないことがほとんどですが、それ以外にもなかなか体力を使うこの業務。

まず私の睡眠時間をいつも削っているのは大量の洗濯物です!!
トリーターがその日に着た制服や、使用したタオルなどを全て洗って乾燥し、仕分ける作業です。
おそらく手際の良い人は睡眠時間を削られることなく、就寝までに終えることができるのですが、私はだいたい夜遅くまで洗濯物を回していることがほとんどです。
最近は、洗濯のせいで睡眠時間が削られるのを防ぐべく、当直の日は夕方から洗濯機と乾燥機にフル稼働してもらい、頑張っています・・・!

次に迎える仕事は夜 23時頃の見回りという名の肝試しです。
学生アルバイトをしていた頃から、色々な職員の人に「見える人にはたくさん見えるみたいだよ」「あの角に女の人が・・・」など、散々おどかされてきました。
覚悟はしていましたが、夜の真っ暗な水族館はやはり怖いです。何回やっても慣れません。

「見える人には見えるもの」私はそういったものは一切見たことも感じたこともないのですが、ついに見えてしまうのではないか・・・と毎度毎度恐怖でいっぱいです。

こちらは夜のイルカショースタジアムのようすです。


観客席の方は、誰か座っているんじゃ・・・!!と勝手に想像していつも怯えながら歩いています。


怖い・・・。


怖い・・・。

動物のようすや水槽にトラブルが無いか確認するのはもちろんですが、余計なことを考えて、余計に大変な思いをしている私です。

朝になるともう1度見回りをするのですが、冬はまだ真っ暗なので肝試し第2回戦です。
夏場になると明るくなっているので、心にゆとりを持って見回りができます。

肝試しと書きましたが、可愛い動物たちの寝姿や、朝は魚類の水槽を一人でじっくり見ることができるなど、当直ならではの特権もあります♪




まるで「おはよう~!」と言っているかのような表情。



それから毎回ではありませんが、鯨類・鰭脚類・ペンギンの担当者には、時々朝の餌切り業務があります。
イルカ・アシカ・オットセイ・アザラシ・ペンギンの食べる魚を各個体ごとに決められた量を計って用意する業務です。
足し算をしながら作っていくのですが、間違えのないように、1人でぼそぼそ計算を口に出しながら餌を用意しています。
これも慣れないとなかなか大変な業務です・・・!

餌の量が書かれたホワイトボード



「夜の水族館にお泊り」と聞くと一見楽しそうに聞こえますが、案外大変なことも多い当直業務のご紹介でした。
少し前までは、当直明けの日に趣味の山登りに行くこともありましたが、最近は帰ったらすぐにお昼寝をしないと体がもたない年齢になってしまいました。。

このトリーター日誌はまさに当直明けの朝に書いています。
それでは、全ての業務が終わったので帰って休息を取らせていただきたいと思います!

お疲れさまでした~!

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