2021年05月13日
トリーター:堀内

相模湾大水槽の世界

相模湾大水槽相模湾大水槽

誰もいない相模湾大水槽を近くでじーっと見ていると海の中にいるような感覚になることがあります。
相模湾大水槽は相模湾を再現して作られているので、きっと相模湾にぽちゃんと入ってみたらこんな感じがするんだろうなーと思いながら過ごす時間がとても癒されます。大きな岩があり、暗い洞窟のようになっている所にはサメたちが身を寄せ合い、イワシが群れになって泳ぎ、ホシエイが優雅にゆらゆらと水中を漂う。

では、相模湾大水槽の中に入ってみるとどのような感じがするのか。
私が初めて相模湾大水槽に潜った時は、ちょうど魚たちのご飯の時間であったためいつもより興奮気味な状態に潜水していきました。第一印象は、こ…怖い。
水中で見る魚たちは思っているより大きく感じ、またお腹が空いているためか私の周りがあっという間に魚たちに囲まれました。左を見てもエイ、右を見てもエイ、上を見てもエイのエイまみれで、想像以上の迫力に圧倒され、怖いと思いながらの初潜水でしたが、今となっては良い思い出です。

回数を重ねるごとに、落ち着いて魚たちを観察できるようになってきました。こんなところにマツカサウオがいるのか! タコってこんなに早く移動できるのか! 魚たちはこちらの方をじーっと見ながら泳いでいるんだ! 潜れば潜るほど新しい発見があります。

相模湾大水槽は、細部にわたって細かな細工がしてあり、それぞれの魚たちが自分の居心地がいいところに暮らしています。そんなようすを間近で観察することができ、とても楽しくなってきました。
“えのすい”に入館してから大水槽の正面にたどり着くまでにさまざまな角度から水槽を見ることができます。このポイントでしか見られない種類や魚たちの行動をじっくり観察してみてください。新しい発見ができるかもしれませんね。

相模湾ゾーン

RSS