まもなく次のステージ、底生生活への準備の時期です。浮遊生活、ジェリーフィッシュライダー卒業のときが迫ってきています。クラゲに乗ったこの姿も見納めです。
今回のフィロゾーマ幼生の飼育は、今までの手探りのものではなく、過去のデータと経験を元にちゃんと確信をもちながら進めていきました。2014年まで、“えのすい”ではジェリーフィッシュライダーの飼育、展示を本格的に試みている人がいなかったため、情報があまりなく、他の園館の人や論文を見たりで、見よう見まねでやるしかありませんでした。
論文は当たり前ですが、きれいにまとめられているので、こと細かく飼育について「このときはこういう判断を」とか「ここ失敗しないように気をつけて」みたいなアドバイス的なことは丁寧には書いていません。自分でやってみてわかることばかりでした。
あとはやはり飼育環境が違うので、全く同じになることはありません。“えのすい”で飼育、展示をするならば、やはり“えのすい方式”を見つけるしかないのです。ここが大変です。
今思い返すと、2018年の最後の個体でひとつ悔しい事実が見つかりました。今となっては確認するすべがないので、どうにもならないのですが、私が未熟でした。今回は同じようなことにならないようにしなければなりません。未知の領域、頑張ります。
無事、ニスト幼生、稚エビになりましたら、また日誌でご報告します。
さらばラストライダー! 頑張れラストライダー! 新たなステージへ! 今度はエビになって会いましょう!!