前回の「新展示に向けて!」シリーズの続きです。
今回は生物蒐集編。
水族館で展示している生き物の蒐集方法にはいくつかあります。
自分たちで海に行って採集する、漁師さんにオーダーする、魚を扱う業者さんに連絡をして、お目当ての魚を購入する、などなど・・・
蒐集する前に、まずは展示したい魚種の案を、とにかくたくさん出します。
リニューアル後の水槽のテーマを、「暖かい海で見られる大型の肉食魚」と決めて、担当の加登岡トリーターと2人でドラフト会議を行います。
「あの魚いいな!」「○○も展示したい!」
話はどんどん膨らんでいきますが、その魚たちを入手できるかは別の話。
その中から、期限までに入手できる魚たちをピックアップして、漁師さんのところへ受け取りに行ったり、買い付けに行ったりします。
(諦めきれず、今後絶対に展示するぞ!という、未だ探し続けている魚たちもいます)
しかし、そうして集めた魚たちを、そのまますぐに展示水槽に入れるわけではないんですよ。
水槽の完成までには、まだまだ続きます・・・
最後に、展示している魚たちの中で、私のおすすめ「モヨウキカイウツボ」を紹介します。
モヨウキカイウツボは、日本では琉球列島などに棲み、肌色に茶色の斑点があるウツボです。
長い体の割に小顔で、ウツボ独特のとぼけたような顔をしているところがとっても可愛いです。
しかし、まだ一度も展示水槽で姿を見る事はできていません!!爆
ウツボなので夜行性なんですが、思った以上にサンゴ岩から出てきてくれませんでした。
現在、“えのすい”きってのウツボ好きFトリーターに、お客さまに見えるよう出てきてくれないかと説得をお願いしていますので、少々お待ちください。
・・・というのは冗談で、昼間でも姿を見せてくれる工夫を考え中です。