本日は「敬老の日」です。
敬老の日といえばこの時期に長寿生物のエピソードを書くことが多いですね。
今回私に回って来てしまった本日誌。気が付けばスタッフの中で勤続年数が上から 3番目。
そうなるとそれを超える生き物が、私から見ると長寿で元気ということになります。
では私より“えのすい”にいるのが長い動物はというと、カマイルカの「クロス」がいます。
今年で 44年目です。多分、現在彼より勤続年数が上のスタッフは“えのすい”にはいません。
私も 30年くらい前に少しだけ担当したことがあります。その頃は、「クロス」のほか「トミー(オス)」と「バル(メス)」のカマイルカトリオがイルカショーの前半を務めていました。
現在はふつうにおこなわれているバックヤードでサインを出して、メインプールで種目を披露して帰ってくる方法を最初に確立したメンバーの 1頭です。ただ当時はまだやんちゃで、時々メインプールにいるイルカやクジラのところへいって戻ってこない、なんていうことがよくありました。
当館で最長寿だったハナゴンドウ「ヨン」の 43歳を抜いて、当館のマイルカ科最年長記録更新中です。
その上というとゴマフアザラシで 45歳の「天洋l(テンヨウイチ)」というメスがバックヤードにいます。
私は「テンイチ」って呼んでいます。入社して最初に担当したのがゴマフアザラシたちでした。
当時は「天洋l」のお母さん「天洋(テンヨウ)」が国内最長寿で国内登録番号が1番でした。
「天洋」という名前は「天洋」を寄贈いただいた方の船名、天洋丸からきていて、 34歳まで生きていました。「天洋Ⅰ」は「天洋」の最初の子供です。お母さんを超えて長寿です。昔は屋外で飼育していて、他に 11頭いましたが、中でも身体が大きく、よくお腹を上にして大の字で寝ている姿が印象的でした、おおらかな性格が長寿の秘訣なのでしょうか。
本当はハナゴンドウの「ビーナ」 34年目も、バンドウイルカの「ミュー」 34年目も、今は八景島シーパラダイスにいる「パル」 33年目も私と 1~2年違いなので長寿なのでしょうけれど、「ミュー」以外、私のイメージではいまだにおこちゃま感が抜けません。
春まで担当していたコツメカワウソの「ヨモギ」も 13歳。これまで“えのすい”で飼育したコツメカワウソの中では最年長です。