2021年11月05日
トリーター:濱田

カワウソのエコー(超音波検査)

近況報告です! 「ヨモギ」はエコー(超音波検査)ができるようになりました!
前回の日誌(2021年9月27日 カワウソの体温測定)で次回予告をしたのですが、みなさん覚えていますか?
写真だけではわかりにくかったと思いますが、引きで撮るとこんな感じ。

カワウソの代表的な疾患のひとつとして、腎臓や尿路に現れる「結石」があります。
まずは結石があるかどうかを知ること。ここが大事な部分かと。
将来的には結石がいつできるのか。食生活改革によって無くなっていくのかどうか。
こういったところをモニタリングしたいな~と思っています。


エコーができるまでの道のりを簡単に説明します!

①獣医が機械を持って部屋に入ること
いつも入らない人が部屋に入ってくると、緊張してごはんが喉を通らなくなります。
→獣医にたくさん来てもらってクリア!

②機械を守るビニール袋
とても高価な機械に水がかからないようにビニール袋でカバーをしているのですが、このビニール袋がこすれる音が苦手なようで、緊張してごはんが喉を通らなくなります。
→小さいビニール袋をひたすらガシャガシャしたり、膨らませてタッチしたりしてクリア!

③アルコール
カワウソはかなり密に毛が生えています。ただ機械を当てるだけでは超音波が通りません。
そこでアルコールの登場。アルコールを毛に染み込ませると超音波が通るようになります!
その写真がこちら。
点線の部分がアルコールを噴霧した場所。


ウェッティーになっており、超音波が通る状態です!
アルコールの強烈な臭いが苦手なようで、加えて拭き取りたい気持ちと闘います。
これに関しては、ごはんが喉を通らなくなることはありませんでした笑
→ごはんをあげつつ気を逸らし、あとは祈ってクリア!

苦労したところは上記3点です。
本当は「オモチ」もやりたいんですが、まだできていません…
その代わりと言ってはおかしいのですが、抱っこができるようになりました。


かわいさだけに全部持っていかれそうなのですが、注目してもらいたいのはそこじゃありません。
抱っこすることは究極のステイションじゃないかな~と何気に考えています。
※ステイションとは、トリーターがリクエストした場所でリラックスして、ちゃんとトリーターを見ていて、トリーターが出した合図にもすぐに応えられるような状態を言います。(濱田主観訳)
「オモチ」と目が合うことも今までありませんでしたが、これも最近できるようになりました!

動物たちが健康な日々を過ごすためにも、今後もいろんな「遊び」ができるようにしていきます!
いま新しく挑戦していることも次回の日誌で紹介できるように頑張ります!
最後まで読んでいただきありがとうございました!

カワウソ~木漏れ日のオアシス~

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