2021年11月20日
トリーター:羽田

「ミライ」の発表をしてきました

先日、全国の海獣トレーナーが集まる会議で「ミライ」のことを発表してきました!
会議の名前は「JAA第二回トレーニングセミナー」。
JAAとは一般社団法人日本水族館協会の略称で、今回のトレーニングセミナーにはさまざまな水族館から100名以上のトレーナーが参加していました。

どんなことを発表したかというと、「バンドウイルカ新生子における水門通過トレーニング」というタイトルで、「ミライ」が産まれて間もない頃、母親の「シリアス」と一緒に隣の部屋に移動したことについての話です。

これに関しては以前のトリーター日誌[2021/04/21 ミライ、1歳になりました!!]でも少しお伝えしましたが、“えのすい”では初めての取り組み。
これを達成するまでのトレーニングや準備を発表することで、自分たちの技術・知識をたくさんのトレーナーの方々に伝えることができます。

自分たちだけではできないことや気付かないことも、こういった場でさまざまな情報を発信したり収集したりすることで、よりよい飼育を動物たちに提供することへと繋がります。

トレーニングも毎回記録を残しておくことで、誰かにその方法を教える際に、より詳細な内容を伝えることができます。
なので、記録するって本当に大切です。

発表後の質疑応答では時間が足りなくなる程に質問をいただき、セミナー終了後も問い合わせの連絡がありました。
準備は本当に大変でしたが、「ミライ」や「シリアス」たちが提供してくれた大切なデータを、発表という形で還元できたことが本当に嬉しかったです。

ただし、水門を通過できるようになるというのは「手段」であって「目的」ではありません。
水門を通過できるようになると、「ミライ」が他のイルカと生活しやすくなり、バンドウイルカ本来の社会性を身につけることができるのではないかと思っています。

私以外にもさまざまな発表があり、どれも自分を刺激してくれるようなすばらしい発表でした。

“えのすい”だけでなく、日本の全ての動物がしあわせに生活できるよう、これからもさまざまな情報を発信し続け、逆によい情報を収集していこうと思います!!

イルカショースタジアム

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