2021年04月21日
トリーター:羽田

ミライ、1歳になりました!!

本日、バンドウイルカの「ミライ」が無事に1歳の誕生日を迎えました!!
とても元気に成長している「ミライ」の近況報告をしたいと思います!

まずは本日、体重や体長を測定しました。
結果・・・。
体重は129.1㎏!!
体長は225cm!!
大きい!!!
すでに赤ちゃんではないですね。

参考として、「ミライ」の生後50日目の記録は
体重は55.5㎏
体長は161cm
でした。
体重は約78㎏増え、体長は74cm伸びています!
すごいですね。
魚も順調に食べるようになっていて、今は毎日1㎏ほどの魚を食べています。
お母さんの母乳と、魚でこれからもどんどん大きくなってもらいましょう!

次はできるようになったこと、その1!
体温測定!!
健康管理をするうえで、「ミライ」に協力してもらって体温を測定したり採血をさせてもらったりすることはとても大切です。
ですが、同じ姿勢でじっとしていたりすることはあまり楽しいことではありません。
少しずつ一緒に練習をして、今は上手に体温測定ができるようになっています!
そして、次は採血に向けて現在練習中です!

できるようになったこと、その2
普段はショースタジアムの一番奥にあるブリーディングプールで生活をしていますが、そのプールからゲートと呼んでいる隣のプールへ行ける水門を通過して、ショープールまで行けるようになりました!!
ショープールに行くまでは水門を2つ通過しないといけないのですが、お母さんと一緒にじょうずに通過して、今まで行けなかったプールに行けるようになったのです。
これはとてもよいことで、他のイルカたちと一緒に過ごせる時間が増えたり、「ミライ」が自分で好きなプールを選んで、どのプールで泳ぐか決める選択肢を増やしてあげることができます。
実は、1歳になる前にこの水門を通過することができるようになったのは、“えのすい”では「ミライ」が初めて。
なので、もちろん1歳になる前にショープールまで行くことができたのも「ミライ」が初めて!!
これは偶然ではなく、トレーニングの賜物なんです。
イルカたちにとっては水門を通過するというのは、今までとは別の世界に行くことなので、実は最初は怖くてなかなか通過できません。
今まで“えのすい”で産まれたイルカたちもそうでした。

ですが、海外の水族館では産まれてすぐ、水門を通過するトレーニングをすると教えてもらいました。
なんで、大きくなってから通過できない水門を、産まれてすぐトレーニングするのか? と疑問に思いましたが、理由を聞いて納得。

「子イルカは産まれてすぐは周りも見れてないから、怖いなんてことよりもお母さんに付いて行くことで一生懸命。だからお母さんが水門を通過すれば一緒に付いて行くよ」

たしかに。
これはチャレンジするしかない!
話すと長くなるので手短に説明させてもらいますが、出産前から母獣の「シリアス」のトレーニングをしたり、隣のプールを子イルカが泳いでも安全なプールに加工したり入念な準備をしました。
その結果、生後3日目で水門を通過することができたのです!!
これは“えのすい”では歴史的快挙。
しっかりと準備をすれば不可能はないんだと実感しました。

そのトレーニングが実を結び、今は自由にショープールまで行けるようになりました!
ということは。。。
その先はまだここではいえませんが、いつかその日が来るかもしれません!!

これからも「ミライ」が心身ともに健康に過ごせるよう、トリーターや獣医一同頑張っていくので、みなさんも「ミライ」の成長をぜひ見守ってあげてください!

“えのすい”の「ミライ」はみんなの未来です!!


ショープールに出ている「ミライ」と「シリアス」(母親)


「ルイ」のことが好きなようで、一緒に泳ぐ


「ビーナ」とはまだ少し距離がある


「ルイ」に乗っかる「ミライ」と、後ろから見ている「ビーナ」


誕生日当日の「ミライ」

イルカショースタジアム

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