2021年12月01日
トリーター:藤田

フウセンウオ四世、いざメイン水槽へ!

8月からフウセンウオ水槽内のケース水槽で展示していた、 2021年生まれの飼育下四世のフウセンウオが、ついに!ケース水槽から卒業しました!
晴れてメイン水槽デビューを果たしたフウセンウオたち、、、ケース水槽の中で少しずつ少しずつ成長していたんですよ。

ちなみにこれは余談なのですが、ここでいう「メイン水槽」とはケース水槽の外の広い展示スペースをさしています。
このスペースのことを私は勝手に心の中で「大広間」と呼んでいるのですが、ほかの誰にも通じないと思います(笑)
先輩方はなんて呼んでいるのかな~と思い、“えのすい”フウセンウオの親こと、鈴木トリーターに聞いてみたところ、「本槽」とか「メイン水槽」と呼んでいるそうです。
ということで、本日誌ではフウセンウオ水槽の広い展示スペースのことを「メイン水槽」と呼ぶことにします。

さて話を戻して、今回は展示替えの裏側を写真多めでご紹介したいと思います!

まずはまだまだ小さいフウセンウオを展示するにあたって、水槽内の岩や壁に付着しているイソギンチャクをできる限り落とすところから始まります。
この水槽で暮らすフウセンウオやアツモリウオたち、ヒトデやナマコをバックヤードに一時的に避難させ、お掃除スタートです。
この時、ケース水槽からフウセンウオをはがす作業に意外と手間がかかります。
こんなに小さくても吸盤はしっかりくっつきます!

伊藤トリーターのフウセンウオ早移動伊藤トリーターのフウセンウオ早移動

生き物が取り出せたら、次は水槽内のコケやイソギンチャクをゴシゴシこすって落としていきます。
いまさらではありますが、ここは冷たい海。
フウセンウオ水槽の水温はだいたい5℃です。
5℃の水にまともに潜っていられる時間はそう長くありませんので、できる限り上からブラシでこすります。

落としたコケが舞い上がりどんどん濁っていきます。落としたコケが舞い上がりどんどん濁っていきます。

しばらくして上からの掃除が限界になってきました。
ここからは水槽に入って気になるところをこすっていきます。
いざ、覚悟を決めて5℃の水槽へ。
これもフウセンウオのため!

とっても冷たいとっても冷たい

中からこすって、この日のお掃除はひと段落です。
あとは一晩濁りがなくなるのを待ちます。
そして翌朝、バックヤードに避難していたフウセンウオたちを綺麗になった展示水槽に戻して、展示替え完了です!!

透き通った水槽へ放ちます透き通った水槽へ放ちます

今回、バックヤードで飼育していたホテイウオの稚魚たちもフウセンウオと一緒にメイン水槽デビューしました!
みんな広い空間に戸惑いつつも思い思いの場所に落ち着いていきます。

どうやら手前の石が人気スポットらしいどうやら手前の石が人気スポットらしい

やはり王道の石には多くのフウセンウオが乗っています。
ホテイウオは壁やアクリルに付く子が多かった気がします。
そして中にはこんな穴場スポットを見つけた個性派フウセンウオもいました。

イトマキヒトデの絨毯イトマキヒトデの絨毯

まるで星に乗るフウセン。
文字にするとよく分かりませんが、かわいらしいですね。
そしてヒトデは特に何も気にしていないようすです。

アツモリライダー!?アツモリライダー!?

なんとまさかのアツモリウオに乗っていました(笑)!
これはさすがに気になるでしょうに。
アツモリウオはピシッと決めています。
フウセンウオが小さいうちしか見ることのできないレアショットでした。

フウセンウオもホテイウオも広い水槽で伸び伸びと育ってほしいと思います。
この子たちのこれからの成長が楽しみです。
今後も時々、日誌で紹介したいと思っていますのでぜひ一緒に見守ってくださいね。

太平洋

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