2022年02月27日
トリーター:加登岡

神さま、仏さま、ホンソメさま

ホンソメワケベラホンソメワケベラ

前回の日誌で、ホンソメワケベラがイトヒキアジ飼育のカギとなることをご紹介しました。
結果はというと、寄生虫のベネデニアがほとんどでなくなりました。
ホンソメワケベラを入れてから、1週間くらいで試しに淡水浴をした所、以前だったら大量に出てきたベネデニアがいるかないないかなわからないくらいの量になりました。
その後はというと、見た目ではわからないくらいになりました。
ベネデニアが増えて、成長して大きくなってくると、眼を凝らせば体表にくっついていることが分かります。特に吻先や目の周り、背ビレあたりに付くことが多かったのです。また、これによって体表が少し荒れてくるので分かります。
今まではそうなったら淡水浴をして、ベネデニアを取り除いていました。しかし、今は体表が荒れることはなくなり、眼を凝らしてもベネデニアは見当たりません。
体表が荒れてくるのを見るたびに「あぁ、淡水浴しなきゃ」と思っていたのが嘘のようです。

イトヒキアジのシンボルでもある、背ヒレと臀ビレの先からでている「糸」も長く伸びています。この「糸」部分、実はかなりちぎれやすく、淡水浴をする時にちぎれてしまうことが多かったのです。
一時はイトヒキアジの「イトヒキ」部分がまったくなくなってしまったこともあり、ただの「アジ」状態だったこともあります。
今では回復して、その自慢の「糸」を伸ばして泳いでくれることが嬉しいです。
まだまだ大きくなる種類ですので、まずは1年飼育を目指して日々励みます。

関連日誌
2022年01月27日 休館日の作業

太平洋

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