2022年03月04日
トリーター:北嶋

今年も3.5の日

3月5日はサンゴの日です。
3(サン)5(ゴ)です。
サンゴはとても身近な動物です。
ですが、そんなイメージを持っている方は少ないかも知れません。
沖縄などの暖かい海のサンゴ礁、保護しなければいけない生き物、みたいなイメージが強いのでは。
サンゴとひとことで言ってもいろいろな種類があり、硬い骨格を持つものと持たないもの、どこかにくっついて移動しないものと自力で移動できるもの、すんでいるところも浅くて暖かい海から深くて冷たい深海までいます。

硬い骨格をつくる種類は、暖かい海の浅いところにたくさんいて、これがサンゴ礁という地形を作りあげます。
サンゴ礁が成長して、サンゴの残骸の上に新しいサンゴがまた育ってを繰り返すと石灰石になります(厳密にいうと、石灰石のもとは有孔虫や石灰藻などもあります)。
石灰石はコンクリートやアスファルトの原料です。
現代社会でみなさんコンクリートを見ない日はないのでは。
鉄やガラスを製造する時にも石灰を使います。
ということで、みなさんサンゴの恩恵を常に受けていて、とても身近な動物だと思うのです。

“えのすい”では、相模湾に生息しているサンゴを飼育しています。
サンゴ礁を作るサンゴとはちょっと異なるサンゴの仲間で、色がオレンジや紫などのビビットカラーで美しいです。
触手をのばして餌のプランクトンをよく食べます。
餌がなくなると触手を引っ込めます。
水槽の中で魚たちを際立たせるインテリアのような生き物になりがちですが、生きているからこその美しい色や、軟らかいからだ、動き(動物ですから)に注目してサンゴの日をお楽しみください。

相模湾ゾーン

RSS