2022年03月10日
トリーター:羽田

「ミュー」は偉大

昨年の8月からショーをお休みしていたバンドウイルカの「ミュー」が、先日久しぶりにショーに参加するようになりました。
決して体調が悪かったわけではなく、ショーのメンバーは時折変更しているので、「ミュー」だけでなく他の個体もお休みする期間があるんです。

そんな「ミュー」はショーに参加しているバンドウイルカの中で一番“えのすい”歴が長く、体も大きいんです。
“えのすい”にきたのは 1988年。体重は現在 295kg。
体は黒っぽく、存在感があります。

「ミュー」「ミュー」

「ミュー」がショープールにきてから、他のバンドウイルカたちのようすもガラッと変わりました。
ここ数か月、“えのすい”歴が一番浅い「ニコ」と「リン」という二頭のイルカが、自由時間もトリーターと遊ぼうと先輩イルカを押しのけて、ぐいぐいときていました。先輩の「ミレニー」や「サワ」は「ニコ」と「リン」をちょっと面倒くさそうな感じで少し遠くから見ていることが多かったです。
ですが、「ミュー」がきてからの「ニコ」と「リン」は大人しくなり、逆に「ミレニー」と「サワ」がぐいぐいきています。

なぜかというと、新米の「ニコ」と「リン」は「ミュー」の存在感に圧倒されていて、昔から一緒にいる時間が長い「ミレニー」や「サワ」は「ミュー」の周りで大きな顔をして泳いでいます。
世渡り上手。
こういったあからさまにわかるイルカ模様がトリーターの楽しみでもあるんです。

そして、もう一頭 ショーに参加してるのが「ルイ」。
「ルイ」と「ミュー」はとても仲が良く、いつも一緒に泳いでいます。
とくに「ミュー」はひと時も「ルイ」の側から離れたくないようすで、常に「ルイ」の動向を窺っていて、距離が離れるのを嫌がります。

毎日一緒にいるトリーターだからこそわかるイルカ模様。
そんなようすをトリーター日誌や「きずな/kizuna」の中でお伝えできればと思っています。

左が「ミュー」、右が「ルイ」左が「ミュー」、右が「ルイ」

イルカショースタジアム

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