カワウソに限らず、動物とコミュニケーションを取るためには、さまざまな方法があります。
今回は僕がコツメカワウソ(「オモチ」)に口を開けてねと伝えた方法を書いていきます!
「オモチ」に『口を開けてー』と言葉で話しても、念じたとしても全く伝わりません。
僕はまず、カワウソがどんなときに口を開けるかな?と考えました。
あくびをするとき、ごはんを食べるとき、おもちゃを噛んで遊ぶときなどなど。
僕が思いついたのはこの3つぐらいでした。
◆作戦1 ごはんを食べる直前に口が開いた瞬間を褒めよう!
動物が自発的におこなった行動に対し、その行動をピンポイントで褒めることで、口を開ければ褒められると気づいてもらおう!と考えました。
僕が合図を出した時に口を開けてもらいたいので、あくびを褒めたとしてもダメ。
そこでごはんを食べようと口を開ける瞬間を褒めてみようとしました!
◇結果 伝わっている気配なし・・・
口の前でごはんをちらつかせて口を開けてもらおうとしましたが、「オモチ」の脳内はごはんを取ろうとすることが 100%でした。
◆作戦2 おもちゃを噛むときの口が開いた瞬間を褒めよう!
まずはおもちゃを噛むことを伝え、「オモチ」には噛むということを脳内へインプット。
しかしこちらの狙いは口を開けること( ̄― ̄)ニヤリ。
最初はおもちゃを噛むことを褒めるけども、途中から褒める頻度を減らしていく。
「なんか最近褒めてもらえなくなったかも?」と思わせて、すかさず噛むことからひとつ手前の「口を開けること」へ意識を移行していこうと考えました!
使ったおもちゃがこちら!
歯ブラシです!
◇結果 良い兆しあり!
歯ブラシの柄の部分を噛んでもらうのはすぐに伝わる。
歯ブラシを噛めば褒められるのがわかっている「オモチ」は、歯ブラシを見せると口が半開きに。
そこを間髪入れずに褒める!!
最初はポカンとしている「オモチ」も徐々に『口を開ける瞬間を褒められてます?』となります。
クエスチョンマークが出ているタイミングで合図も入れ込む!!
『合図が出たら口を開ける』これをインプットすれば、あとは『大きく口を開けてね』を伝え、最後に『口を開け続けてね』と伝えれば完成です!
長々と書きましたが、僕はこんな手順で「オモチ」に口を開けることを伝えました!
他にもいろんな伝え方があると思うので、次はまた違った伝え方をしてみようと思います!
たくさんの引き出しを持ち、動物種、個体に合ったベストな伝え方を何個も持てるように頑張ります!