2022年03月31日
トリーター:加登岡

穴があったら入りたい

2021年度も本日で最後です。
明日からは新年度で入学や進級、就職に異動などさまざまな環境が変化するかと思います。
新しい環境では あたふた、どたばたしてしまいますが、頑張っていきましょう。
といいつつも、どこかでゆっくりしたいなと思っている今日この頃です。

私が担当している生物の中にも、どこかでゆっくりしている生物がいます。
それが、サンゴトラザメとモヨウキカイウツボです。
どこでゆっくりしているかというと、筒の中。

2種とも日中は暗い所にいる生き物です。
この筒を入れるまでは岩の下や水槽の裏の方に隠れてしまい、みなさまに見てもらうことができませんでした。しかし筒に入ってくれたことで、みなさまから見てもらえる機会は増えました。
といっても、その日の気分次第で全く見えないところにいってしまうこともあります。その時は、何もいないむなしい筒が並んでいます・・・

簡単なことなのですが、少しの工夫で生き物を見てもらえることができます。そして、狙い通りいくとやはり嬉しいですね。
まだ、クラカケウツボとゼブラウツボが前に出てきてくれないので、こちらも見える位置にくるように創意工夫をしていきます。

あとはアカザです。こちらも暗い所に日中いる魚です。
ここはレイアウトにちょっと窪みのある石を使用しました。もしかしたらここに入ってくれるんじゃない?と思って入れたらやはり気に入ってくれたようです。

隠れてしまう生物を見てもらえるようにする工夫はまだまだ必要ですが、少しずつ改善していこうと思っています。
新年度も、隠れている生物を表に出せるように工夫していこうと思います。
それにして、一匹でゆっくりと過ごしている姿はうらやましい限りです。

太平洋

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