2022年04月03日
トリーター:大下

ようやくご紹介する魚

久しぶりの日誌ですので、何にしようかと思案していましたら、そういえば紹介していない魚がいた!と思い付きましたので、ご紹介します。
「マタナゴ」です。
ウミタナゴの仲間といった方がピンとくる方も多いかと思います。

なぜ、ご紹介したいかといいますと、一見すると地味そうですが、よくよく見てみますと赤味を帯びていて、何とも雅(みやび)な感じがよいです。
相模湾ゾーン 相模湾大水槽「出会いの海」に 4匹展示しているのですが、そのうちの 2匹は私が採集した個体ですので、愛着もあります。
そして、一般的な魚種ではあるのですが、私が思う範囲では展示している水族館は少ないのではないでしょうか?
漁師さんには「ウミタナゴは最近見ますか?」と聞くのですが、「そういえば、見なくなったなぁ」という返答が大半です。

恒例である私の出勤後の館内の朝散歩では、ちゃんと 4匹いるのを確認するのが、私の中でのチェックポイントとなっております。
展示にいる最古参の個体はすでに 2年近くが経過しており、他の個体も元気そうに暮らしています。

そうなりますと、次に期待するのは繁殖です。 
4匹いるので可能性はあるかとは思うのですが、そんな雰囲気は全くないのが少々、残念ではあります。
繁殖は期待をしつつも、4匹が何ごともなく元気に過ごしてくれるのを願っております。
繁殖した際にはトリーター日誌にてご紹介します。
みなさんも期待しつつも、見落としがちな「マタナゴ」を探していただき、この魚かぁと思っていただけるなら、幸いです。

相模湾ゾーン

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