2022年04月05日
トリーター:今井

サクラマス

寒い季節もようやく明けて来ました。
「もぐもぐプール」も、たくさんのお客さまにお越しいただき何よりです!
それでも、まだ水は冷たいので、手を浸けての餌付けにはちょっと難があるかも知れませんね。
そこで、「魚のごはん」を少量ずつ、水に湿らせて重くして、水面に勢いよく打ちつけて見てください。
指先でピンッ!とはじく感じでも結構です。最初は指先の雫だけを水面に打って、魚に気付いてもらってからの方が確率が高いです。


そうしますと、パショッ!と食らいつき、翻って戻る魚影があると思います。
一瞬ですが、それが「ニジマス」と「サクラマス」です!


ニジマスニジマス

ニジマスは、濃緑色の背面に黒点が散らばって見えます。北米原産の外来魚ですが、丈夫で美味しいので、今の日本では最も親しまれたマスではないでしょうか。

サクラマスサクラマス

サクラマスは、渓流魚で知られる「ヤマメ」と同種ですが、春にふ化してから約1年間を河川で生活した後、翌春に海に下ってまた約 1年間生活するタイプを指します。そして、 3回目の春、桜の花が見頃になると、産卵のために再び生まれた河川に姿を見せ始めます。
体色も少なからず桜色を帯びています。昔の東日本では一般的にマスと呼ぶのは本種のことが多かったようです。
もぐもぐプールにいるのは、 2回目の春に海に下る頃の若魚で、ほぼ銀色の地に薄い黒点があり、ひれ先の一部が薄黒い地味な体色です。

両種ともサケ科で低水温を好むために、今後の気温にもよりますが 4月いっぱいの展示となりそうです。
食欲旺盛なので、開館前と後にオキアミや大型魚用の配合餌料を与えて、主役のウグイとの摂餌量バランスをとっています。
流下昆虫など、落下してくる生き物を好んで食べるので、水面の波紋と振動にはよく反応してくれます。
魚が驚いていない時に、ウグイの少ない水面で試していただければと思います!

※展示生物は変更する場合があります。

さかなにごはん

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