2022年05月21日
トリーター:今井

イカタコ同居水槽の仲間たち

人気のあるコウイカ類とマダコ類を混養させることによって、さらに魅力のある展示水槽を目指してから、早一年が経ちました。

今年1月に誕生したイイダコの赤ちゃんは、姿かたちは親とほぼ同じなのですが、特徴である目玉模様の斑紋は目立ちませんし、まだ安心して仲間入りできるほどの大きさには達していません。


現在、コウイカ類と同居しているのはマダコ属の一種 2匹です。
イイダコ同様に二枚貝の殻を合わせた隠れ家に潜んでいます。争い無く同居していますが、残念ながらお客さまの前ではイイダコほど活発に動いてくれないようです。

ところで、本日ご紹介したいのは「モミジガイ」というヒトデです。
ほかの生き物の食べ残しのどを食べながら、砂の上をきれいにしてくれる掃除屋さんなのですが、砂に潜って休んでいる時も多いため、隠れキャラのような存在です。


時々、現われては水底を滑るように這っているので、お客さまにイイダコと間違えられないか(ちょっとオーバーですが)心配しています。
ヒトデの仲間は 5本の腕の裏側に、とてもたくさんの水管と呼ばれる足を持っています。

参照:[2022年12月4日 ヒトデのごはん

一般的なヒトデは、その水管の先に吸盤を持っていて、吸い付きながらゆっくり移動します。
しかし、モミジガイの仲間は尖った棒のような水管で、砂を掻いて移動するので、比較的すばやい動きになります。
まあ、タコ類の腕は 8本、ヒトデ類の腕は 5本ですので、間違うことはありませんかね?

<追記>
シリヤケイカの展示は2022年5月26日をもって終了いたしました。

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