2022年06月02日
トリーター:小形

手の傷と引き換えに・・・

まさにここ 2~3日で起きた嬉しい出来事をきょうはお伝えします!

以前にもトリーター日誌[2022年1月6日 仲良しのしるし]で、ペンギンたちとのコミュニケーション手段の一つとして「羽づくろい」をご紹介しました。

心を許してくれている証かは分かりませんが、少しずつペンギンたちと距離を縮めていくと、人の手に対しても羽づくろいをしてくれます。
人の手には羽が生えていないので、厳密には「羽づくろい」とはいえませんが、ペンギンたちがペンギンたちにするように同じような行動をしてくれるのです。

そんな中、毎日手を差し伸べ続けても、いつもガブガブーッ!!と噛んでくるのが「サチ」でした。
「サチ」は好奇心旺盛な反面、体を触られたりすることが苦手なので、いつもきょうこそは羽づくろいできるかな~?と手を差し伸べ続けていましたが、なかなか「サチ」だけはその先に進めないでいました。

「サチ」と同じ時期に産まれた「ユキ」は人に興味を持ち始め、今では飼育舎内でしゃがんでいると一番に寄って来るまでになりました。朝も、だいたい一番に「おはよう」と挨拶に来ます。

そんなようすを見てなのか、数か月前から「サチ」も少しずつ人の方に来るようになりました。「ユキ」と触れ合っていると、大好きなおもちゃがあっても中断して近くに来て見ていたり、邪魔しに来たりと、私も密かに「サチ」の微妙な変化を感じていたところでした。

そんなある日、いつも通り「サチ」とコミュニケーションを取るべく首元などを羽づくろいしようとしていると、珍しく噛まずに受け入れてくれました。
それだけも大きな進歩なのに、私の手に羽づくろいするような行動をしてくれたんです!

久しぶりに、嬉しいー!!と思う瞬間でした。

それからも、この日だけでなく継続して羽づくろいをしてくれています。
これからもたくさん遊んだりコミュニケーションを取って、「サチ」ともっと仲よくなっていければと思います!

ペンギン・アザラシ

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