みなさんこんにちは。
本日、ついには新しいショー「Wave ~きみの波になりたい~」がスタートしました。
きのうまでお届けしていた「きずな/kizuna」は、動物たちとの関係性やチームの連携をお伝えするショーでした。私が“えのすい”に就職してから、初めて動物と一緒にデビューできたショーでもあり、とても思い入れがありました。
新しい動物との出会いやお別れ。動物たちと一緒におこなったさまざまな練習の時間やトリーター同士の連携の仕方など、動物たちとの向き合い方だけではなく人間的にも学ぶことが多かったショーでした。
新人のオドオドしていた頃が懐かしいです。
きょうから始まる「Wave」は、動物たちの波になりたいという思いからこのタイトルがつけられています。限られたプールの中での生活は、襲われて食べられてしまうことはありませんが、追いかける獲物もいません。そんな環境だからこそ、心地よい波に、いつもの違う波に、安らげる波に、テンションの上がる波に、いろんな波にトリーターがなり、動物たちの生活をより豊かなものにしたいと思っています。
このショーをきっかけに、私は各トリーターにもそれぞれ得意な波があるなということを感じています。変形自在な波が得意な先輩や、安らぎの波が得意な後輩。これはチームの雰囲気にも波動していて、その人がいると笑いが起こったり、引き締まった雰囲気になったり。トリーターの間の雰囲気が変われば、その波動は動物たちにも伝わり、ショーにも表れてきます。まさに、「Wave」は私たちの今が現れる時間だと思います。
実は正直なところ、今の私は動物たちの心をいつでもつかめているわけではありません。「つまらないよー」と私から離れていってしまうときはめげそうになります。「一緒に遊びたい!」と思ってもらえる波になれるように試行錯誤中です。
この先いろいろなチャレンジを経て、動物たちが身をゆだねてくれたり、夢中になれる時間をもっと増やせるように日々考えていきます。
ときが経てばヒトが変わり、また新しい波が生まれて動物たちを楽しませてくれるかもしれません。
この先、どんな「Wave」になるか、動物たちと向き合う時間がどう進化していくか。
私たちの挑戦は始まったばかりです!!