2022年07月23日
トリーター:北嶋

ヤドカリ変態

ヤドカリの母、がんばりました。
6月14日(火)の朝、相模湾キッズ水槽を覗くと小さな生き物がたくさん泳いでいました。
ヤドカリの子どもです。
どうやら水槽にいたエタジマホンヤドカリが持っていた卵からふ化したようです。

ふ化した「ゾエア」を放っているエタジマホンヤドカリ。 雌のヤドカリは卵がふ化するまでお腹の脚(腹肢)や貝がらの中で抱きかかえています。ふ化した「ゾエア」を放っているエタジマホンヤドカリ。 雌のヤドカリは卵がふ化するまでお腹の脚(腹肢)や貝がらの中で抱きかかえています。

この新たな命たちをできるだけすくって、育ててみることにしました。
生れたばかりの子どもたちは、貝がらを背負ったおとなのヤドカリとは姿が異なり、常に泳いでいるプランクトンの時期になります。
ゴマ粒より小さく、透明な泳ぐ子どもたちは「ゾエア」と呼ばれます。

ゾエアゾエア

「ゾエア」は脱皮を繰り返し、少しずつ姿を変えながら成長していきます。
バックヤードのクラゲ生産室を間借りし、「ゾエア」たちが食べられそうな極小の餌を与えることと水換えを毎日おこないました。

どんどん成長していく姿を見るのは楽しいものです。
姿もちょっとずつ変わってきたような?
だいぶ大きくなったな、と思った頃に、大きく変態しました。

「グラウトコエ」にバージョンアップです。
「グラウトコエ」は泳ぐこともできるし、何かにしがみついて着底もできる姿です。
ヤドカリの姿の一歩手前です。

「グラウトコエ」たち「グラウトコエ」たち

そろそろ宿を探さなければ、と貝がら交じりの砂をほじくり返し、できるだけ小さくて中に入れそうな貝殻をピンセットでより分けながら探しました。
何個か見つけては「グラウトコエ」のいるビーカーの投入し、ようすを観察しました。

「グラウトコエ」は貝がらにしがみついて、ときには中に潜り込んでかくれたりしました。
そろそろ次の脱皮をするかな?!
貝がらを入れた翌日の7月7日(木)、1個体がヤドカリの姿で貝がらにちゃんとはいっているのを確認しました!
ついにヤドカリに成長しました!

初めて貝殻にはいった稚ヤドカリたち初めて貝殻にはいった稚ヤドカリたち

やったー!
なんてかわいいのでしょう。
こんなに小さいのにちゃんとヤドカリです。
日に日にヤドカリに変態していく「グラウトコエ」。
7月16日(土)にはほとんどの個体がヤドカリになりました。
ヤドカリになったら展示水槽に出そうと決めていました。
そして本日、親のいる相模湾キッズ水槽にデビューすることになりました。
大きな個体に襲われたりしないように、小さなケースに子どもたちだけでいます。
とてもとても小さいので、目を凝らして見てください。

相模湾ゾーン

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