2022年07月23日
トリーター:今井

「世界一黒い水槽」深海の漆黒の闇を表現したい!

7月16日(土)、深海Ⅱ ~しんかい2000~ の水槽がリニューアルいたしました!
二つの展示水槽にて、相模湾の深海底を水中ドローンで見たままに再現しています。

この計画中、できることなら海面からの光線が届かない深海の背景を表現したくて、特製バックスクリーンの制作を任せていただきました。

よく趣味で観賞魚を飼育されている方は、水槽背面に黒いバックスクリーンを付けて、水槽内の生き物を際立たせたりしますよね。
ガラスの反射が嫌だから艶消しの黒い塩ビ板を内側に貼ったりして・・、それでも背面は見えてしまうものです。
深海の展示水槽も同様に、そのままでは迫力に欠けてしまうようで残念に思えたのです。

そこで、以前からバラエティー番組などで、芸人さんが全身に塗りたくって、闇に同化してしまう塗料を試してみました。
しかし、いろいろ試行錯誤するもうまくいかず、もう直接その会社さま にご協力を依頼したところ、快く引き受けてくださいました!
最近では「世界一黒い車」で話題にもなりました。

クリエイターの方々は「まさか製品を海水に浸けるなんて!」とか、「用途以外の云々・・」とか一切仰いません!
どうしたら「深海の漆黒の闇」を表現できるかを考えてくださいましたので、本当に感謝しています!
いくつかの製品で見え方、毒性や劣化具合などを調べながら、最も都合のよいものをバックスクリーンに使用して、「世界一黒い水槽」が完成にいたりました。

いつもなら生き物をご覧くださいと申しておる所ですが、今回は壁面もご覧くださいませ!




本事業は、船の科学館「海の学びミュージアムサポート」の支援を受けて実施します。

深海Ⅱ-しんかい2000-

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