2022年09月15日
トリーター:北嶋

漁港のロープは人気もの

わたしたちはときどき、漁師さんやヨットハーバーにお願いして港で採集をしています。
港は流れの行き止まりがあるため、クラゲが溜まりやすく、クラゲ担当は毎日のようにいっています。
クラゲ以外の生き物も、波があまりない穏やかな港の水面からだと見つけやすいため、港にいくとおもしろい生き物がいないか探してしまいます。

わたしがよく見るポイントは、ロープです。
港には船を係留するロープがたくさんあります。
使い古したロープだと、イガイや海藻などの付着生物がたくさんいて、それを食べたり隠れ家にするエビやカニが潜んでいたり、魚が寄り添っていたりします。
カワハギのこどもやアミメハギ、ハコフグなどをよく見ます。
この時期だと、ツバメウオやマツダイのこどもが寄り添うようにしてふらふらしていることも。

“えのすい”の相模湾ゾーンにある「海岸水槽・漁港」(水槽の上に「湘南港」と書いてある水槽です)にも、漁師さんからいただいたロープを設置しています。
ここでも海と同じようにロープを好んで利用している魚がいます。
ニジギンポはたいがいロープに乗って?います。
フグのこどもが結び目にはまって休んでいることも。かわいい。

ロープのそばは安心できるのか、魚たちの気が緩んでいて、上から網で簡単に掬えてしまったりします。
リラックスしているようすを観察してみてください。

相模湾ゾーン

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