みなさん、こんにちは!
だんだんと朝夕も涼しくなってきて、秋めいてきましたね。
秋といえば 食よっ・・・ 勉学の秋です!
そこできょうは、最近わたしが調べていることを紹介します。
それは妊娠しているバンドウイルカの出産直前の体温と、乳裂間幅がどう変化するかです。
バンドウイルカは、一般的に出産の直前に体温が低下することが知られています。
こちらの表は、“えのすい”で出産したバンドウイルカの出産直前の体温の変化です。
出産の前日に、大きく下降していますよね。
なので、“えのすい”では体温の低下を確認すると出産が近いということで、24時間体制でお母さんイルカの観察を始めます。
しかしながら、出産の直前にも体温が低下しないといった報告があったり、警戒して体温測定ができないことがあります。
そこで出産日予測の精度を上げるために、乳裂間幅に着目です。
乳裂間幅とは、お腹側にある お乳の入っている溝の間の長さです。
この幅が、出産が近づくと開くことが分かってきました。
このグラフは、過去にバンドウイルカ「シリアス」の過去3例の乳裂間幅の変化の平均値を表したものです。
これを見ると、出産の3日前に大きく拡大していることが分かります。
このことから、乳裂間幅と体温の両方を測定することによって、体温測定のみを実施するよりも迅速に出産日を推測できる可能性があると考えています。
現在、この内容をいそいそとまとめている最中なので、形になったらまたみなさんにお知らせできればと思います。
今日はちょっぴり堅苦しいお話しでしたが、この辺で失礼します!