今回紹介する展示水槽は、アオヤガラとイイダコがいる水槽です。
館内入り口からスロープを歩いていくと、相模湾大水槽横にシラスの水槽があります。前回はこの隣のウツボ水槽を紹介しました。そのまた隣の沿岸水槽に、アオヤガラとイイダコがいます。
この水槽のコンセプトは、相模湾の水深 30~ 50m付近に生息している生物が展示されています。
まずは、イイダコから紹介します。
この水槽には、イイダコがたくさん生活しています。大きさは、10cm前後で大きくなると 30cmにもなるようです。
日中は、貝殻などに潜むため貝殻を用意してあげているのですが、貝殻が準備できるまでのあいだ、キャップを代用に入れていました。キャップも結構気に入ってくれていました。
そのようすがこちら!
足の付け根に楕円形の金の斑紋があるのが特徴です。
そして、名前の由来は卵がご飯粒のような見た目で、「飯(いい)」からイイダコとなったということです。
なるほど・・・
そして、そんな卵の話しからもうひとつ!
実は、バックヤードにいるマダコの一種が 9月7日に産卵しました。
タコは、かくれたり、水槽から脱走するのが得意です。
そのため、バックヤードではプラスチック容器に穴を空けたものや、虫かごに入れて飼育しています。
お母さんタコが卵に張り付いて、新鮮な海水を卵に一生懸命おくっていました。
そして、9月24日に無事ふ化しました。
卵から出てきた赤ちゃんは、もうタコの姿をしていました。大きさはゴマぐらい小さいです。私は、はじめてタコの赤ちゃんを見ました。
「ちっちゃいけど、タコだ~!」という単純な感想です。一生懸命動いていますが、泳ぐ力が弱いので沈んでしまいます。そうすると底でつぶれてしまうので、水槽を小分けにして、水流をつくってあげています。
先輩トリーターに聞くと、タコの赤ちゃんを育てるのはなかなか難しいようです。「一週間生きられるかな~?」という感じで、数は減ってしまいましたが、10月11日にも頑張って生きています。
タコのお母さんも産卵すると、長くは生きられないようです。
それだけ新しい命を生み出すことは命がけなんですね。
世の中のお母さんはすごい!!!!!!
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[2022年9月3日 中村調べの水槽 1]