2022年12月06日
トリーター:鷲見

「セブン」の胃は元気かな?

みなさん、こんにちは。
12月に入り、寒さが厳しくなってきて、冬が来たなーと思うきょうこのごろです。
寒いのは苦手ですが、我が家の猫たちがお布団に入ってきてくれる時期でもあり、寝るときは幸せを感じてしまいます。

さて、きょうは日頃おこなっている動物の健康管理の一つ、内視鏡検査のお話をします。

みなさんは年末イベントが増えると、食べ過ぎて胃がむかむかしたり、、なんてことはありませんか?
イルカたちも胃が常に元気、というわけではなく、なにかの原因で胃に潰瘍ができてしまったり、消化機能が落ちてしまったりすることがあります。もちろん食べている魚の量は私たちが管理しているので、食べ過ぎということはありませんが。

そういった内面の不調は身体の外に出にくく、あれ、食欲ないかな?と気づいたときには胃の不調がかなり進行していることもあります。

私の担当しているカマイルカの「セブン」は、外見は元気なのですが、最近朝の胃液が油っぽく、食べたものがしっかり消化されているのか少し不安なところがあります。

そこで現在、「セブン」に協力してもらい、定期的に内視鏡検査ができるように練習しています。

みなさんは内視鏡検査をしたことがあるでしょうか? ちなみに私はありません!
ですが、少しの間口を開け、胃カメラを飲むのは、やはりかなりの忍耐が必要なのでは、と想像してしまいます。

ですが、練習をすることで、「セブン」の恐怖や不安を取り除き、「セブン」が内視鏡検査を受け入れてくれて、定期的に健康管理ができるようになれば、「セブン」の不調に迅速に気付けるようになります。

実際の練習の風景です。


練習といっても、実際に内視鏡検査を入れていて、胃の中がどんな状態か見られるようになりました。

最初は 1分間、続いて 3分間、今は 5分間内視鏡検査ができるように練習しています。

この検査を続けることで、今の「セブン」の胃の観察だけでなく、どうして油っぽいのか、など原因も追求していき、いつまでも元気に魚を食べてもらいたいです。

イルカショースタジアム

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