2023年01月01日
トリーター:黒川

あけましておめでとうございます 第 3章はじまります!

みなさん、あけましておめでとうございます!
今年も生き物たちと新江ノ島水族館をどうぞよろしくお願いいたします。

さて、タイトルの第 3章とは、一体何のことかというと、本日から冬季イベント「Jewerium(ジュエリウム)透明感 ~ 彩り ~ 輝きの先に」の特別水槽 第 3章がスタートします!
Jewerium(ジュエリウム)とは、宝石がもつ 3つの要素 “透明感”、“色彩”、“輝き” をテーマに、海の中で輝きを放つ生き物たちと美しい館内演出の融合をお楽しみいただける、館内全体を演出するイベントとなっています。
Jewerium(ジュエリウム)がスタートした11月後半から、“透明感”、“色彩”、“輝き”にまつわる生き物たちをご紹介する解説板や、宝石箱に見立てた水槽、発電魚のデンキウナギの展示などをご覧いただいてきました。

そして特別水槽 第 3章「輝きの先に。」はというと、まるで宝石のような形をした水槽で、宝石のように美しい生き物たちをクラゲサイエンス横にて展示をしています。展示している生き物は、トランスルーセントグラスキャットやヤワラゼニゴケなど、普段飼育員はよく目にする生き物です。
いつも水槽をつくるときは「自然下の環境を再現する」ことを第一にしていますが、この宝石水槽に入った生き物たちは、また違った芸術的な魅力が引き出され、思わず見とれてしまいます。美しいことこの上なし!な水槽なのですが、準備はバタバタでした。

こちらが宝石水槽のうちの一つで、試しに水を循環させたところです。水を回す循環経路は単純なのですが、床には水槽 6つ分のホースやコンセントが入り乱れていて、「あれ、どれを繋ぐんだっけ??」と混乱しました。
また、繊細な台に乗った 6つの宝石水槽の隙間にしゃがんで作業をするので、立ち上がるのも移動するのも、水槽を倒さないよう注意が必要です。そして、床はカーペットなので水をこぼせません。
そんな状況の中、やっと水が回った~と思ったら、今度は接続部分から水漏れを発見し、水を抜いてシリコンを塗ります。

シリコンを乾かして、水を循環させて~、また水漏れしていて水を抜いてシリコンを塗って~といった感じで、大変でした。
クラゲサイエンス横はお客さまから丸見えになってしまうので、開館中は白い布を被せておきます。

12月31日の朝、展示開始に間に合うか不安になりながら出社すると、水槽照明を取り付けるSトリーターがすでに作業に取り掛かっていました。

Sトリーターの背中を見たら、なんだか不安も吹き飛びました。私は水槽立ち上げの手伝いをしただけで、今までのSトリーターの苦労に比べたら、大変なんていえません。準備は着々と進み、あの大人気の生き物も、お披露目を心待ちに水槽の中で漂っていました。

ハダカカメガイ(クリオネ)ハダカカメガイ(クリオネ)

ぜひ、Jewerium(ジュエリウム)の特別水槽 第 3章「輝きの先に。」、見に来てくださいね!お待ちしています!

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