2023年01月17日
トリーター:佐野

塩加減

毎月17日は、高血圧の予防や治療において大切な減塩をより多くの人に実践してもらうことを目的に制定された「減塩の日」だそうです。

何気なく口にしている食事も成分表示なんかを改めてよーく見てみると、結構塩分を取っているんだなと感じます。
私たち海水系の飼育係にとってもこの時期、塩分に気を付ける時期だったりします。
もちろん水槽のことですよ!

塩分を調べる道具(青い所に水を垂らします)塩分を調べる道具(青い所に水を垂らします)

冬場は空気が乾燥しますので、水槽の水分も蒸発しやすくなります。水槽の水が蒸発してしまうと、その分、水槽の塩分があがってしまいます。一晩でバケツ 1杯以上蒸発してしまう水槽もあるので、毎日真水を足して調節しています。

塩加減で病気の治療をすることもあります。
例えば淡水の魚がかかってしまう病気の中には塩分をあげることによって治療できるもの、逆に海水の魚の場合は塩分を下げることによって原因をやっつけることができるものもあります。

展示水槽など薬を使うことができない水槽では、こうした治療法を用いる場合があります。塩分は目には見えないので、実はみなさんがご覧になっている海水魚の水槽の塩分が全然海水の塩分じゃなかったりすることもあります。
ただ、魚種によっては低塩分に弱い種もいたりするので、その都度、その動物にとって負担の少ない方法での治療を検討していきます。

塩分を調べるようす(覗いて目盛を読みます)塩分を調べるようす(覗いて目盛を読みます)

魚も私たちも塩分に気を付けて、今年も元気な一年になりますように!

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