2023年02月02日
トリーター:鷲見

バンドウイルカ「リン」の健康管理方法がレベルアップ!

みなさん、最近寒波が多くて、寒い日が続いていますが、体調はいかがでしょうか。
風邪だけではなく、寒いと体が固くなり、怪我をしやすくなりますので、どうぞお気を付けください。

さて、きょうは最近バンドウイルカの「リン」と練習していることをお話しします。
「リン」は“えのすい”に来て 4年が経ち、私が担当になって 1年が過ぎました。
まだ若い「リン」は、いろいろなことに興味を持つ天真爛漫な女の子です。
少しずつ仲良くなってきて、朝イルカプールに行くと、すぐに寄ってきて、「遊んでー触ってー」と言わんばかりに胸鰭を出したり、吻先を出したりしてくれます。

そんな「リン」が少し苦手なのは、じっとしていることです。
この「じっとする」はとっても難しいけれど、とても大切なんです。なぜかというと、健康管理のための月に 1回の採血では、トレーナーが数秒尾鰭を持ち、「リン」にじっとしてもらわなければならないからです。
採血は、“えのすい”では尾鰭に針を刺しおこなっています。以前は尾鰭を持つと、「なになにーなにが始まるのー?」と体を捻ったり、針を刺されると「なになにー今ちくっとしたー!」と体を動かし尾鰭を持ち続けるのが大変でした。

そこで思いついたのが、遊びながら尾鰭を持たせてくれる時間を長くする作戦です。
そうです。始めから尾鰭を持たせてくれてじっとしてもらおうとするのではなく、まず「尾鰭を持たせてくれる時間を楽しい時間にする」ことが、遊び好きな「リン」に合った練習方法でした!
尾鰭を持っているあいだ、口元に水をかけたり、胸鰭を撫でたり。練習を重ねると、尾鰭を持たせてくれる時間が長くなり、針を刺しても全然平気になりました。先月めでたく採血ができ、「リン」の健康管理方法がまた一つ進歩しました。

さて、次の目標は、遊びを少し減らしても尾鰭を持たせ続けてくれるようになることです。
先月は遊びによって気が紛れていたかもしれませんが、今月は「リン」が「少しじっとしてたら何か楽しいことが待ってるー!」と思ってくれるように練習しています。
これからも試行錯誤しながら、「リン」と成長していきたいです。

イルカショースタジアム

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