トラフグはかわいいのです。
際限のないその魅力をお伝えします。
トラフグは口を開けたまま、何をしたいのか読めない表情で泳ぎます。
そんな表情で泳ぐ姿も尊いですが、最大限魅力を発揮するのは、水槽の底に転がっているときです。
相模湾大水槽に潜るたび、転がっているトラフグを探してしまいます。
きょうはどこに転がっているかな?
いたいた。
少し観察してみましょう。
重力に負けちゃう水まんじゅうのようです。
ぽにょぽにょで、つんつんしたくなります。
でも、つんつんはだめです。
トラフグはつんつん嫌いです。
泳いでどこかへ行ってしまいます。
おくつろぎの邪魔はできないなぁ。
抱っこしてしまいました。
トラフグは指先のような点での刺激はNGですが、手のひらのような面で優しく覆うような接し方なら、安心して身を委ねてくれます。
何が起こっているのかわかっていないトラフグ、かわいいですね。
どうもありがとう。
またね。
フグの仲間は、自然界では砂の中に潜って休んだりすることがあります。
底で転がっているというのは、リラックスしている状態なのですね。
体に何かが触れていると安心する魚はけっこう多く、手のひらで包み込むように抱かせてくれるのは、そういう習性が関係しているのかも知れません。
そういえば“あわたん”は、いろいろな魚と添い寝しています。
[YouTube あわたんチャンネル【公式】]
ダイビングショーの中では、このようにトラフグを抱いて、みなさんの目の前までお連れしているダイバーもいます。
私もショーで潜った際には、何をしたいのか読めない表情の、ぷるぷる水まんじゅうを目の前までお連れしますね。
最後におさらいです。
ぷるぷる水まんじゅうは、この顔ですよ。