2023年03月15日
トリーター:櫻井

トラフグの魅力が底無しだった件

トラフグはかわいいのです。
際限のないその魅力をお伝えします。

トラフグは口を開けたまま、何をしたいのか読めない表情で泳ぎます。
そんな表情で泳ぐ姿も尊いですが、最大限魅力を発揮するのは、水槽の底に転がっているときです。
相模湾大水槽に潜るたび、転がっているトラフグを探してしまいます。

きょうはどこに転がっているかな?
いたいた。

置き物のようなトラフグ置き物のようなトラフグ

少し観察してみましょう。

おしりおしり右後ろ斜め 45度右後ろ斜め 45度右真横右真横右前斜め 45度右前斜め 45度正面正面正面アップ正面アップ

重力に負けちゃう水まんじゅうのようです。
ぽにょぽにょで、つんつんしたくなります。
でも、つんつんはだめです。
トラフグはつんつん嫌いです。
泳いでどこかへ行ってしまいます。

おくつろぎの邪魔はできないなぁ。

微動だにしないトラフグ微動だにしないトラフグ

抱っこしてしまいました。

トラフグは指先のような点での刺激はNGですが、手のひらのような面で優しく覆うような接し方なら、安心して身を委ねてくれます。

何が起こっているのかわかっていないトラフグ、かわいいですね。

どうもありがとう。
またね。

リリースも手を添えてリリースも手を添えて

フグの仲間は、自然界では砂の中に潜って休んだりすることがあります。
底で転がっているというのは、リラックスしている状態なのですね。
体に何かが触れていると安心する魚はけっこう多く、手のひらで包み込むように抱かせてくれるのは、そういう習性が関係しているのかも知れません。
そういえば“あわたん”は、いろいろな魚と添い寝しています。
YouTube あわたんチャンネル【公式】

ダイビングショーの中では、このようにトラフグを抱いて、みなさんの目の前までお連れしているダイバーもいます。
私もショーで潜った際には、何をしたいのか読めない表情の、ぷるぷる水まんじゅうを目の前までお連れしますね。

最後におさらいです。
ぷるぷる水まんじゅうは、この顔ですよ。

読めない表情のトラフグ読めない表情のトラフグ

相模湾ゾーン

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