2023年04月09日
トリーター:島森

動物のために。ゼロからのモノづくり。

私たちは、動物のためにあるものの開発に取り組んできました。今回はそんな取り組みのきっかけのお話を書いてみようと思います。みなさま、少しお付き合いください(^^)

あるものとは、動物たちの餌を入れる「バケツ」のこと。

ことの発端は 2017年、動物の健康のために衛生管理の見直しを始めたことにありました。本格的に改善・導入が始まった 2018年、餌の管理について一緒に考えてくれていた伴野トリーターと「こんなバケツがあったら最高だよね」「でも費用がめっちゃかかりそう・・・ それに理想通りの形がないよね」とよく話していました。
それから、身近なものを使って理想の形に近づけられないか 100円ショップへ足を運んでは、これ使えるかなと購入して作ってみたりと試行錯誤しました。結果うまくいかず、残念ながら理想の形をあきらめてしまいました。それでも餌の管理を良くしたい気持ちは変わらず、今あるもので「どうすればもっと餌が良い状態で保管できるか考えよう」と、きょうまで改善を繰り返してきました。

今ショーで使っているバケツが販売終了になり、今後使用するバケツをどうしようかとショー制作チームのスタッフと悩んでいた 2021年。JFEスチール株式会社の環境循環容器の新聞記事を見た羽田トリーターから、「こんな記事を見つけたよ。新しいバケツにも何か導入できたら良いかもね。」とアドバイスをもらいました。
環境循環容器は再生利用することができる鉄で作られた容器で、ごみゼロを目指したテイクアウト容器として考えられたもの。先輩の声に背中を押され、「よしっ、あのとき欲しいと思ったバケツを作れないか考えてみよう。挑戦してみなきゃなにも始まらない。」と、5年前に思い描いていた理想のバケツを実現するべく動き始めました。

普段みなさんから見えるトリーターは、目の前にいる動物たちと向き合っている一部の姿だけだと思います。実は、見えないところで水質を良くするにはどうしたらいいんだろう?餌を良くするにはどうしたらいいんだろう?などいろんなことを考えています。
今回はバケツの開発に至ったきっかけのお話でしたが、次回はバケツをつくり始めるまでのお話を書きたいと思っています。

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