今朝、やや南向きの風が吹いており、波打ち際に海藻らしきものが打ちあがっていたので、バケツ片手に渚をとぼとぼ歩いてみました。
波打ち際よりやや離れたところに、点々とカツオノカンムリが打ち上っていました。
今年は例年に比べると、カツオノカンムリがよく打ち上っています。南風が強いときには大抵打ち上っている印象ですが、きょうは特に多かったです。
サイズも 10cmを超えるぐらい大ぶりなものが多いのですが、打ち上ったものは状態が悪く、砂に埋もれていたり、乾き始めていると海水に浸けても沈んでしまうのです。
浮いていないと直ぐに痛み始めてしまうので、なかなか展示するのが難しい種類でもあります。しかし、この水面に浮く個体を探すのが一苦労なのです。
前回クラゲサイエンスで展示できたカツオノカンムリは、ちょうど波に乗って目の前で砂上に置き去りにされたものだったため、よく浮いていました。きょうはそこらじゅうに打ち上っているのですが、かなり状態が悪く、なかなか浮くものを見つけられませんでした。同時にカツオノエボシやギンカクラゲも探していましたが、それらは見つかりませんでした。
半ばあきらめかけたころ、運良くまたもや波に取り残された個体を発見しました。
また、1個体だけですがカツオノエボシも波に取り残され、かなり状態の良いものを採集することができました。
早速クラゲサイエンスで展示しています。あまり長くは展示できませんのでご了承ください。
バックヤードでは、残しておいたカツオノカンムリからクラゲが遊離しました。
カツオノカンムリやギンカクラゲは実は「クラゲ」ではなく、ポリプの群体なのです。