2023年05月01日
トリーター:樋口

すくすく育つちびおだんご

もうすぐこどもの日!
子育て中のみなさま、毎日お疲れ様です。
人も魚も子を育てるのは大変ですね。。

魚はイヤイヤ期がないので幼魚のお世話でMP消費は少ないですが、ちょっとしたことが原因で大量死したりするので気が抜けません。

現在、相模湾ゾーンの相模湾キッズ水槽でダンゴウオの幼魚がすくすく順調に育っています。
北嶋トリーターが何度か日誌に取り上げて下さっていますが、嬉しいので私も書きます・・! なんせ順調に育つのはすごく久しぶりなのです!(5年ぶりくらい? もっとかも?)

3月19日に孵化して 42日が経ちました。
ダンゴウオの生まれたばかりの赤ちゃんには特徴的な「天使の輪」の模様(チャイロタマキビガイの擬態だそうです)がありますが、現在はそれがすべてなくなってダンゴウオらしくなってきました。
ミニミニダンゴウオです。

ダンゴウオ幼魚展示水槽ダンゴウオ幼魚展示水槽

今まで何度も育成にチャレンジしてきましたが、こんなに順調に育つのは初めてなのです・・・!!
水温を変えてみたり、水質改善を試みたりいろいろ試したのですが、なかなか育ちませんでした。
水の循環の良い飼育ケースを作成したときも全然生残しませんでした。
今回はあえて移動せず、展示槽で育てています。
餌を切らさないようにしているのが良さそうな感じです。

展示槽では正面のきれいめケースでみなさんに見ていただくように数匹展示していますが、実はその後ろの小さなケースでも育てています。
こんな感じでみちっと元気に成長しています。

ダンゴウオ展示水槽裏のケースダンゴウオ展示水槽裏のケース

ちょっと水がドヨンとしているのが心配になりますが、今までの育成結果を見ると水質よりも餌の密度が重要そうです。

小さいケースで餌の密度を保ちつつ、掃除をこまめにしているのが今回の成功のポイントかなぁと思っています。

餌をあげた直後はもじもじ動きながら食べる姿が何ともかわいいです。
成魚は最大 2㎝ほどですが、現在展示している幼魚はお米粒ほど。色は茶色~あずき色が多いでしょうか。
ぱっと見ると何もいないように見えますが、よーく見ると小さなお米サイズのダンゴウオがいるので探してみてください。

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