さて、獣医師でもなく、飼育員でもない、水族館の「愛玩動物看護師」。
きょうは、普段私がどんな仕事をしているのか、お話しします。

まず、「愛玩動物看護師」という資格については「2023/3/22　合格しました！」で紹介しているのでご存じでない方は、ぜひ併せてチェックしてみてくださいね。

私たち医療チームは、“水族館にいるすべての生き物たちの健康を守る”仕事をしています。
業務内容は非常に多岐にわたります。直接生き物に触れることもあれば、事務所でパソコンに向かってこなす作業もあります。一人でできることもあれば、チームの力が必要になることもあります。また、医療から離れた仕事ももちろんあります。

●補液チューブのメンテナンス
当館では現在、主に鯨類の脱水改善や胃内洗浄、消化器運動促進などを目的として補液チューブを使った経口補液をしています。病気の伝播を防ぐために、一個体につき 1本、個体に合った素材のチューブを選び、長さを調整して使用しています。毎回の使用前後の消毒の徹底の他、定期的に消毒液に浸けたり、テープの張替え、チューブの作り直しなどもおこなっています。

●薬剤の在庫管理
生き物たちの病気の治療や予防に使用する錠剤や注射薬、外用薬、サプリメント、ワクチン、さまざまな種類のシリンジや注射針、手袋やカット綿、その他試薬など、当館では300種類以上の医薬品の在庫管理をおこなっています。
在庫を切らすことなく、また抱えすぎることもなく、ときに相見積もりを取って納期や価格を適切に選んで入手しています。よく使用する物はその都度在庫を確認し、月に一度、棚卸の日は全医薬品の在庫確認を実施しています。

●外注検査結果のデータ整理
館内で実施することができない各種検査（血液検査や培養検査など）は外注検査を依頼します。早ければ当日、通常であれば数日中に結果が出るのですが、そうした検査結果は適切に管理する必要があります。獣医師からの指示の下、それぞれを正確にデータに落とし込むのも大事な仕事の一つです。

次回もいろいろな仕事内容をお話します。お楽しみに～。