2023年06月29日
トリーター:中村

中村調べ 7

みなさんこんにちは!
今回も、タカアシガニがいる水槽を紹介します。
前回はこの水槽にいる魚たちをご紹介しました。( 2023年05月17日 中村調べ 6
この水槽には、5種類のカニたちがいますので紹介したいと思います。

タカアシガニ

名前を知っている方は多いのではないでしょうか。
タカアシガニは世界最大のカニです。脱皮をして少しずつ大きくなっていきますが、実は脱皮は命がけなんです。
タカアシガニの脱皮は、なんと6時間ほどかかることもあるそうです。
「ながっっ!!!!!!!!」
そんな長い時間をかけて必ず脱皮が成功するとは限らず、うまく脱皮ができず脚が取れてしまったり、脱皮ができなくて死んでしまうこともあります。
敵に襲われる危険もあるなか 6時間もかかるというのです。
これを 10回以上も行って大きくなっていきます! すごいですね。
基本的には、底に沈んだ魚の死骸などを拾って食べるので、動きはゆったりしています。
“えのすい”で餌をあげるとき、以前は餌が残らないように餌付け棒を使って口元まで餌を持っていってあげてました。なかなかのんびりしているので、しっかりつかんでくれるまで時間がかかっていました。
でも今では、数が増えて争奪戦になっているため餌を投げて底に落としても自分たちで拾って食べてくれるようになっています。

イバラガニモドキイバラガニモドキ

イバラガニモドキ

名前が面白いですね! 「モドキ」と名付けられています。以前、ウッカリカサゴを紹介させていただきました。カサゴに似ているからというように、イバラガニという種類がいてのイバラガニモドキです。この種は、イバラというトゲを持った植物がいて、そのように体中にトゲがあるカニたちです。
イバラガニとの違いは、イバラガニモドキの方がトゲが小さく体色が赤いです。そして、カニという名前ですがヤドカリの仲間という…
「モドキ」で「カニ」じゃない…とてもややこしいです!

エゾイバラガニ
北方系のイバラガニです。

テナガオオホモラテナガオオホモラ

テナガオオホモラ

ホモラというのは、後ろ脚が上に伸びてカギ状になっていて背中にナマコなどを背負えるような姿をした仲間です。その中でも脚が長く大きいのがテナガオオホモラです。“えのすい”には、他の水槽に小さいホモラがいます。その子たちは、ヒトデなどを背負っていることはみるのですが、テナガオオホモラが背負っているところは見たことはありません。何かと一緒ではなくても、自らの力で生きていけるということなのでしょうか?
不思議です…

タスマニアキングクラブタスマニアキングクラブ

タスマニアキングクラブ

タスマニア島近辺にいる巨大なカニです。右側のハサミが大きいのが特徴です。
よく水槽の端にいて、ジっとしています。個人的に動いているのをほとんど見たことがありません。
こんな個性豊かなカニたちがたくさんいますので、ぜひ遊びに来てください。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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